市長ブログ 現場第一主義(令和5年度)

ページ番号1008524  更新日 2024年3月26日

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写真:市長ブログ 現場第一主義

逗子市長桐ケ谷覚が不定期に更新します。

令和6年3月12日 中学校卒業式

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 4年ぶりに新型コロナウイルス感染症による制限のない市立中学校の卒業式が行われました。私も一期目就任直後の卒業式に出席して以来、新型コロナウイルス感染症により卒業式や入学式も接触を避けるために大幅に規模を縮小しての行事となっていました。かつてのような保護者への制限はなく、在校生も全員出席しての卒業式となりました。あいにくの雨の中でしたが、気持ちは晴れやかに行われました。

 市内に3校ある市立中学校に副市長や総務部長がそれぞれ分かれて出席しましたが、立派に成長した3年生の姿を見るとまぶしくも感じました。今回の卒業生は小学校6年の4月には全国一斉休業となり、秋に授業は再開されても半分の人数に分けての授業など、大変な苦労を強いられたのでした。最大の思い出になる修学旅行も中止になり、そして中学に入っても運動会などのイベントも最小限での開催とならざるを得ない状況でした。

 これからは新たな高校生の生活が始まります。更に大人に一歩近づくようになります。祝辞では、大谷翔平選手が高校一年生の時に目標達成シートを作り、目標設定をして今の活躍に繋がっている。これからの人生にはいかに目標設定することが大事かと話をしました。

 限りない可能性に挑戦し、大いに羽ばたいて成長していって欲しいと願い、将来の日本を導いていって欲しいと思った卒業式でした。

令和6年3月10日 リビエラSDGs作品マンガ大賞表彰式

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 今年で4回目のリビエラSDGs作品マンガ大賞表彰式が開催されました。SDGs17の目標について、マンガや川柳、レポートなどの形で募集されるところ、今回は全国から1,000通を超える作品の応募があったとのことです。応募される方も小学1年生から80歳くらいまで年代の幅も広く、毎年よくぞ訴えていると感心する作品が出ています。今は小学校でも環境を考える授業がされていることも影響していると思います。

 私たちの世代は高度成長の時代を生きてきて、環境は二の次に考えていたのかもしれません。何より暮らしが便利になり、より快適にするにはどうするかと、環境への配慮を優先することは後回しになっていたきらいがあります。しかし将来を託す子供たちに少しでも環境負荷を押さえて、きれいな地球をつないでいくには、これまでの行動や考え方を見直すことが必要です。

 昨今の異常気象により、海の生態も激変しています。海水温が1℃,2℃上昇すると海藻は消滅し、熱帯の魚が越冬するようにもなり、海は砂漠化していくと言われます。小さな気づきを広めていくことで、大勢の人が考えるきっかけになると思います。そして気づいたら、行動に移すことですね。

 この企画には、県と相模湾沿いの13の各行政も参加しており、大きなイベントに育っています。これからも市民と行政と民間企業が連携して、この運動を展開して持続可能な地球を守り続けていかないといけないと改めて感じます。

令和6年2月23日 「不屈の夏」上映会

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 ドキュメンタリー映画「不屈の夏」の日本初の個別上映会が、2月23日に逗子文化プラザホールで開催されました。この映画は、フランスで起業家としても活躍しているオリヴィエ・ゴアさんが3年前にALSと診断され、当初は「なんで自分が」と絶望の淵に立たされましたが、限りある生については真正面から向き合い笑顔で精一杯生きると決め、家族との暮らしの様子をドキュメンタリーにしたものです。

 私の長年の知人である畠中さんも2021年8月にALSと診断され、同じ思いをされたとのこと。当初の診断では余命3年と言われながら、畠中さんは幸い進行がゆっくりで、足以外にはまだ筋委縮が起こっていないようです。

 昨年の8月にご夫婦でパリに訪れている時に、「不屈の夏」がフランスで大きな話題になり、テレビに出演していたオリヴィエさんを見て、どうしても会いたいと手を尽くしてパリでお会いし、日本での上映の許可を得たのでした。

 昨年11月に東京で自主上映をした際には大変な反響で、NHKにも放送されるなど、日本でも広がりを見せ始めていました。

 1月7日(日曜日)に逗子市で開催された社会教育講座のサードエイジ講座に、畠中さんが講演をするというので参加しました。その話しを聞いているうちに、この上映会を逗子で実現しようと決め、そこからひと月半で実現となりました。その間には市民団体・地域団体・事業者や市の福祉部も協力して準備にあたりました。

 募集を開始したらところ、本来は1回の上映会の予定でしたが、2日で満席になり、急遽午前も追加上映をすることになりました。報道機関も関心を示してくれて、ほぼ全紙で取り上げられました。

 畠中さんは、自分が障がい者になってみて分かったこと。障がい者と健常者の間には見えない線が引かれているというのです。ALSに限らずあらゆる障がい者との間に存在するその線を、乗り越えていけるようにするのが自分に課せられたミッションだと言います。

 障がい者以外にも、病気、老い、生きづらさを感じている人も見えない線と闘っているのかもしれません。どうしたらこの見えない線のない社会が作れるのか、本当に考えさせられました。

 それを変えていく方法に、健常者からのメッセージで「私も支えていますよ」と、胸に手を当てる「ハンドサイン」を広めたいと畠中さんは言われました。この「ハンドサイン」を今回の上映会をきっかけとして日本中に広めていけたらいいなと思います。

 道路も狭い逗子で、電動イスや車いすが容易に通れる道幅に変えていくには簡単ではありませんが、市民一人ひとりが優しい気持ちで支えあえる社会を目指すことは出来るかもしれない。そうしたまちを市民の皆さんと一緒に作ろうではありませんか。

 本当に考えさせられる映画と講演でした。

令和6年2月5日 池子崩落事故から4年

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 今年も崩落事故のあった2月5日7時58分に市職員と、彼女と一緒に被災地支援をやっていた「つなぐっぺし」の仲間の学生たちも参加してくれて、現地で追悼式をおこないました。

 あれから4年になります。今元気ならば大学4年生で社会人を目前としている時になります。考えても何とも空しいことだと思います。

 もしあと3秒遅ければ、もしくは早ければ事故にはならなかったかと思うと悔やまれます。今度の能登半島の地震でも同じことです。災害は全て、なぜその時にとなりますが、これが現実でしょうが、悔しさは拭い去れません。

 行政としては、海があり山が近接している景色が逗子の特徴ですので、山の被害は常に起こるものとして備えをしていかなくてはなりません。この命日の辺りを一斉点検の日として、職員が手分けをして毎年同じ個所を点検します。それを記録にし、細かな変化も見落としのないようにしています。市道路線132カ所、斜面に接する小中学校用地9カ所等141カ所の点検を継続しています。他にも市民からの情報提供あるものも都度点検に向かうなど、何より日々の安全安心への取組みを続けております。

令和6年1月14日 第71回 逗子市内一周駅伝競走大会

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 今年は元旦に起こった能登半島地震や羽田空港での事故に参加者で哀悼の意を表して開催されました。この大会は県内でも珍しく公道を使用して行われる駅伝大会で、警察の皆様の支援があればこそ開催できています。この駅伝は逗子市が市制に移行した昭和29年に市制施行を記念し開催された競技会です。

 今年は1月14日(日曜日)に地域対抗で11チーム、団体では25チームと180名もの選手がタスキをつないで市内を走り抜けました。中学生から高校生、そして大学生、社会人で普段から走ることを趣味にしている方々が参加しています。普段は味わえない、信号による停止がない走りが実現できるのは市内駅伝ならではと思います。

 今年は従来からコースが大幅に変わりました。これまでのルートを往復する一周駅伝から、スタートとゴールが異なるワンウェイでの駅伝に変更になりました。年々渋滞が激しくなり、警察と協議を重ね、コースの変更をすることにしました。昨年は警察に相当な苦情が寄せられ、その対応に苦労されました。今年も市内の渋滞しそうなポイントを数カ所、実際に見て回りましたが、今年はルート変更による渋滞の改善が見違えるほどで、ほぼ苦情もなかったようです。また、交通量の多い交差点でタイムを計測しましたが、先頭から最後尾までで12分程度でしたので、混乱は起こらなかったように見受けられました。

 コースの変更により、かつてとは異なる記録を新たに積み上げていくことになりますが、何より県でも珍しい、公道で行われる駅伝をこれからも維持していきたいと思います。

 皆さんの頑張りに勇気をもらいました。

 ご協力いただいた関係団体の皆様に御礼申し上げます。

令和6年1月12日 能登半島地震 緊急消防援助隊第二陣出発

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 元旦に発生した能登半島地震は報道によって詳細が明らかになるにつれ、被害の激しさに驚くばかりです。まずは行方不明者の一日も早い救出と避難所の水・電気・トイレの回復を最優先に復興を願うばかりです。

 援助隊は、総務省消防庁長官の指示により県内の各消防から被災地に派遣されており、逗子市からは隊員を7名ずつ派遣しています。本来は1月13日に消防出初式を予定していましたが、出初式は中止し今後も派遣に注力していきます。現地では3日間で各隊が交代しますが、隊員は車中泊か雪の中のテント、携行食糧で勤務するという厳しい環境の中での支援になります。

 相当長期の支援となることも想定されますが、ここは踏ん張るのみです。

 かすかな希望は仮設住宅の準備が、東日本大震災の時よりも早く動き始めているということが、せめてもの救いです。

令和6年1月2日 謹賀新年

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 明けましておめでとうございます。

 今年はコロナの一定の収束も見られ、これから希望に満ちた明るい年にしていこうと誓ったところでした。

 しかし、元旦の夕方に「令和6年能登半島地震」の大災害が発生してしまいました。報道を見ると、建物の倒壊や火災、道路の亀裂や陥没など、想像を絶する被害状況に言葉を失います。まさか新年の元旦からこうした災害が起こるのかと驚くとともに、災害はいつ起こるか分からないという現実を改めて感じたところです。東日本大震災、平成28年熊本地震等、わずか10年強の間にいくつもの大地震が頻発しています。市民の皆さまと一緒に、災害に対しての連携を強化していかなくてはなりません。

 そうした状況下ではありましたが、恒例の小坪漁港の福を招くみかん投げが4年ぶりに開催されました。広報への掲載が出来なかったにもかかわらず、平時と同じくらいの皆さんに集まって頂き盛大に実施できました。

 遠く北陸の皆様に想いを寄せながら、新年のお祝いをしたところです。

 これからも様々なことが起こるでしょうが、何より皆様と一緒に元気なまち、希望が持てる暮らしになるよう頑張って参ります。

令和5年12月28日 仕事納め

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 2023年も仕事納めの日が来ました。

 今年はなんといっても5月に新型コロナが5類に変わり、一気に様々なイベントが復活しました。来年は更に活発になることだろうと思いますが、コロナ前のような元の暮らしには戻らないと思います。コロナ禍で経験したリモートの活用や、在宅勤務も全てが旧来に戻ることはないでしょう。コロナを経験して新たな暮らしに変容していくことでしょう。

 会議も実際に顔を合せるべき会議と、リモートで有効な会議と使い分けの時代になってきました。行政の在り方も、必ず役所に出向くべき手続きとオンラインで済む手続きと変わり、やがてはオンラインで可能な範囲が広がると思います。

 年末には市内の各施設に出向いて、一年の御礼を伝え、来年の協力もお願いしながら現場を回りました。ゴミ収集は年末ぎりぎりまで業務があり、消防は365日24時間業務にあたります。

 市民の暮らしの安全のために頑張ってくれている職員を激励してきました。

 世界を見るとウクライナの戦争も長期化し、イスラエルも収束が見えず混とんとしている中、いかに平和な暮らしが大事かと痛切に感じます。

 来る2024年は、世界全てに平和な時が訪れることを願うのみです。

令和5年12月15日 表敬訪問

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 先日、期間限定で「おかん」のキッチンカーを市役所前でも出している「YES!O CAN」の代表の方が、日本経済新聞社主催の「NIKKEI RAP LIVE VOICE」というラップのコンテストで、約400名の応募の中から審査員特別賞を受賞したということでご挨拶を頂きました。

 このキッチンカーを複数人で運営しているのは知っていましたが、じっくり詳細を伺ったのは初めてでした。聞くと、子どもが不登校になり、自宅にこもって朝から晩までゲームをしていると相当に悩んだそうです。悩んだ末の結論は、「自分の世界を持つ子供を変えることはできない、まずは母親が変わらなければ。」という考えに至ったとのことです。

 日々家事育児で自分より家族を優先しているお母さんたちが自分自身に目を向け、自分のやりたいことをやってみる活躍の場を持つ必要があると感じ、費用や時間、運営の面は、今まで経験してきた各々のバックグラウンドや得意なことを掛け合わせて自分たちで分担し合えば、キッチンカーの仕事が出来るかもと思い立ったそうです。お母さんたちの身近な食から周りの人や逗子を盛り上げられ、自己実現もできると考え、逗子市商工会が月単位で貸し出しているキッチンカーを活用して8人のお母さんたちが日替わりで出店しているのです。今後は更に発展した体制での取組みも考えているようです。

 そして今回は日経新聞主催のラップにも挑戦。子供が不登校になってからの母親の心のあり様をラップにした結果、見事にラッパーの呂布カルマさんから審査員特別賞を得たようです。

 “OCAN”もすごい才能ですね。このコンテストは、「必死に生きるあなたには言いたいことがあるはずだ。心の声を、声に出そう。ビートにのせて、ラップしよう。ひとりごとが、みんなごとになるから。社会を躍らせるのは、あなたの声だ。」がコンセプトです。見事に心の声が賞に繋がったのです。

 これからも挑戦を続けていってください。

令和5年11月26日 避難所運営訓練

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 今年も市内各避難所で訓練を実施しました。何より地域の方々が、避難所に保管している物品などを実際に手に触れて体験することが大事だと思っております。訓練を経験していても、いざという時に全ての実力を発揮できるとは限りませんが、訓練に勝る学びはありません。これからも現場での経験は大事だと考えております。

 各地の避難所訓練の最終が久木小学校地区で実施されました。

 ここでは地区防災拠点の訓練が行われました。この考え方は、災害が発生した時に防災拠点が地域の情報を収集して本部と連携する仕組みで、この方式は以前から決めておりましたが訓練を実施したのは今回が初めてでした。

・地域の安否確認の訓練・・家の前など、表の見えるところに「無事」の黄色いタオルを掲示

・WEBアンケート・・・・地域の人たちがスマートフォンのアンケートフォームを作成

 こうした方法で安否を確認する訓練が行われ、逗子葉山アマチュア無線クラブの方たちのご協力もあり、実戦さながらの訓練となりました。

 訓練を通して様々な課題が見えてきますが、何より行政だけでは災害時には対応できず、地域の皆さんとの連携は必須であります。これまでの訓練に加えて、地域防災拠点の仕組みの重要性を確信したところです。

 今後も工夫を加えて、より実効性のあるものにしてまいります。

令和5年11月22日 令和5年度第3回定例記者会見

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 令和5年第4回市議会定例会の招集告示をするにあたり、議案等の説明を兼ねて記者会見を行いました。

 今定例会では14件の議案を予定しております。

 その中で、「子育て世帯への応援給付金支給事業」が議案の一つとしてあります。所得制限はございますが、エネルギー価格をはじめ物価高騰によって家計が圧迫されている低所得の世帯や、ひとり親家庭等へ1世帯当たり5万円の給付を予定しております。これから、年度末にかけて出費がかさむ時期になりますが、少しでも寄り添えるように市独自の事業として議会に提案をさせていただきます。

 また、こども家庭庁が提唱する「こどもまんなか宣言」の趣旨に逗子市も賛同し、11月7日付けで「こどもまんなか応援サポーター」として活動することを宣言しました。小児医療費の助成では、この春から年齢制限を高校卒業程度に拡大した上で県内市としては真っ先に所得制限を撤廃する等、「子育てするなら逗子」を掲げつつ、引き続き子育てを全力で応援する体制を構築していきます。

 他にも会見では、来年度の取組みに高齢者の生活の足の確保に関する事業の実証実験に入ることや、市内の民間の施設を活用した角川ドワンゴ学園というオンライン学校の開設についての情報提供をしたところです。

 記者の皆さんからも活発な質問が飛び交い、大変に有意義な記者会見になりました。これからも元気なまちの情報発信に努めてまいります。

令和5年10月14日 小坪2丁目県有地説明会

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 これまで逗子市では約40年にわたり懸案となっていた、小坪2丁目県有地の活用について、市として初めて正面から取り組みはじめているところです。

 先のブログでもお伝えしましたが、8月に県副知事に対して、市として活用の検討をするので、県による民間売却を一定期間延期してほしい旨の申入れをしました。副知事からは「来年3月までに検討を終えてほしい」とのお答えをいただいています。

 その後、小坪地域で市民団体が開催した「市長が聴く対話のひろば」を含めて、これまでの経緯などの説明を2回実施しました。10月の説明会については、広報ずしに情報を掲載することで全市的にご参加の呼びかけをし、市役所で開催しました。当該県有地をご存じない方も数名おられましたが、多くは小坪地域にお住まいの方々でした。説明の中でも活用についての大きな異論はなく、今月末までにいただくご意見を踏まえ、市の方針案をまとめて、12月に周知をしていきます。そして、この方針案に大きな反対がなければ、購入に向けた現地調査等のための費用を市議会に提案していきます。

 安全対策も含めて、最終的に購入の条件が整えば、令和7年度の予算案に購入に向けた予算を議会に提案する計画です。

 長年の懸案・課題でありましたが、市民の皆様に納得していただける方法で、残された自然を生かしていきたいと考えております。

 これからも課題には真正面から取り組み、先送りせずに今できることの中で最善の答えを導き出すことを目指していきます。

令和5年10月7日 秋はイベント盛りだくさん

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 秋になるとイベントは大盛です。特に5月以降、新型コロナウイルス感染症が5類へ移行してからは、4年ぶりに開催されるイベントが目白押しの状況です。週末になるとイベントが6つも7つも重なります。皆さん待ち焦がれての開催です。

 今年の夏は、暑さが10月初めまで続く異常な気象でしたが、ようやく秋らしい陽気になり、更に拍車がかかります。

 その中でも逗子海岸では秋の風物詩にもなってきた、「NIGHT WAVE~光の波プロジェクト~in Zushi」では多くの方々の来場を得て、大変な賑わいになっていました。最初の頃は海岸を青く照らすナイトウェーブだけを実施していました。当時は私が観光協会会長をしており、試行錯誤しながらの実施でしたが、波の光を見るだけでは来場者の滞留時間が長くありませんでした。そして、その後にビーチキャンドルとコラボし、大勢の方々に携わっていただくことで、大変な賑わいになったのです。

 今年のキャンドルは何と過去最高の12,000個のキャンドルを灯すことになり、図柄はいくつもありますが、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を表したものもありました。

 制作の開始は14時から始まっておりましたが、その間も砂浜では日中から子供たちのダンスや、フラダンスもあり、飲食店も屋台を出しているので、夜の本番前から大勢の方々に楽しんでいただけました。連休初日は天気にも恵まれ、多くの方々にご満足いただいたことと思います。

令和5年10月3日 圏央道工事現場視察

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 交通渋滞の解消に向けて圏央道が工事中ですが、環状線となる区間のうち神奈川工区のみ未開通となっております。当初は2025年にも開通予定と一旦は発表されましたが、開通時期は延期となりました。現在も未発表の状況ですが、工事は順調に進んでおります。

 この圏央道は栄区の栄IC・JCTを分岐点に戸塚と厚木方面へと分かれます。栄ICでは6層で交差するので、最高の高さは34mほどとなるようです。クレーン車も他では見ることもない800Tの重機が設置されていました。

 また厚木方面に向かう「横浜湘南道路」では地下を13.6Mの直径の掘削機シールドマシンが掘り進んでいました。今は藤沢ICで下り線から上り線に切り替わるタイミングでシールドマシンが見られる機会とのことでしたので、見学させていただきました。高さは建物の5階建て相当の大きさにもなりますが、安全を第一に考慮した速度で作業されているようです。

 今や東名高速の海老名南JCT~横浜町田ICと保土ヶ谷バイパス間が、日本で最大の渋滞区間だそうです。東名は6万台/日、保土ヶ谷4万台/日の交通量で渋滞になるそうですが、東名と並行する形で新たに圏央道が完成・開通すると、渋滞の緩和が実現するという計画であるとのことです。これにより、物流事業者の改善にもつながるでしょうし、三浦半島への観光にも大きく貢献するものと思われます。

 何より一日も早く、何よりも安全に開通を目指してこの先もご努力をお願いしたいと思います。

令和5年9月24日 空き家活用「池子やまとしょしつ」

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 10月27日、池子の住宅地に空き家を活用した、地域の子ども図書室が開設いたします。これは昨年11月に地域の集会に出席した際、子育て世代の人たちが子どもと一緒に行ける、地域の図書室が欲しいと言われました。その時に住民自治協議会の役員の方が、「空き家を活用できないか」と言ったのが始まりでした。その後、空き家の所有者とも話がついて、たくさん残置物があったり、途中諸々の課題もありましたが、大勢の人たちの協力によって開設までこぎつけることができました。そして先日、そのプレオープンにお邪魔しました。もうすっかり地域に馴染んだような景色になっていました。

 地域を動かすのは何より「想い」です。想いを口にすると、様々な知恵が湧いてきます。そしてそれが、人を動かすことになるのです。それは形になって現れます。

 これからもこうした地域の人たちの想いに寄り添っていけるまちづくりを目指します。

令和5年9月10日 沼間愛児園竣工式

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 沼間愛児園は戦後間もない昭和24年に開設されました。以来74年間、地域の児童福祉に大きく貢献してきました。逗子市内では他に桜山保育園、なないろ保育園など3園を神奈川同胞援護会にご協力ご支援を頂いております。

 愛児園は創立時に園舎が建てられ、昭和48年に一度建替えられた後、今回新たな園舎となりました。しかしコロナ禍で、かつウクライナ戦争の勃発で資材の価格が急騰し、見積も出ないほど混乱した中で昨年度の着工となりました。

 いろいろな混乱はありましたが、設計事務所、施工業者のご協力の下、この度竣工を迎えることになりました。

 新しい園舎は、広さも設備の快適さもすばらしく、ここで学ぶ園児はさぞや幸せなことと思います。保育の取り巻く環境も大きく変わってきました。かつてお母さんは家にいることが多かったですが、今や女性の社会進出は当然なことで、子育てのあり方も大きく変容してきております。しかし次代を担う子供たちがすこやかに成長することは社会共通の願いであります。そのための環境を整えていくことは、社会全体の責務だと思います。

 本市でも、若い世代の転入を増やすことは、持続可能な未来のためにも大切なことだと考えており、出産から子育て、そして教育と切れ目のない支援をすると宣言しました。そして今年度から小児医療費については、高校生まで所得制限のない完全な無償化の実施を始めたところです。

 子育てしやすいまちを目指して、これからも取り組んで参ります。

令和5年9月9日 認知症と共に生きる

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 高齢者の5人に1人がなると言われている認知症。自分や家族など、身近な人がなったとき、どうすればいいのでしょうか。そうした課題について、専門家の先生方のお話をお聞きするという勉強会が開催され、会場があふれんばかりの100名を越す方々にご参加いただきました。

 そして、この勉強会では、この道の第一人者とも言われる川崎幸クリニックの院長であり、厚生労働省関係委員もお務めの「杉山 孝博」先生にご講演いただきました。

 先生は「認知症をよく理解するための9大法則・1原則」を訴えておられて、認知症になられた方の行動を理解し、それに対応する人たちはどうすべきかを分かりやすく、ユーモアも交えてお話しいただきました。

 認知症といっても、症状は様々で簡単ではないのですが、それぞれの特徴を理解して接することが大事になるのです。

 行政だけで担うには限界があり、いかに家族・地域で見守っていけるかが重要になってきます。こうした介護も家族がどんな年代の時に始まるかにもよります。親の認知症が始まっても、子育てや仕事で抜けることができない年代であれば、施設にお願いするしかない場合もある一方で、仕事の区切りを迎えていたら住み慣れた家で介護が可能にもなるでしょう。

 いずれにしても家族・地域・行政が連携して、住み慣れた家、まちで最後まで暮らせることを目指して、力を合わせて取り組んでいきましょう。

令和5年8月12日 市長が聴く対話のひろば

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 小坪2丁目県有地について、県が民間売却の意向を示しました。これに対し、地域住民などが民間売却の方針の再考を求めて、県知事あてに要望書と署名を提出しました。県有地だから市は関係ないとは言えない状況で、40年にわたるこの課題に対して、逗子市は正面から向き合うことにしました。

 8月8日に県庁に出向き、武井副知事に「逗子市は、小坪2丁目県有地の活用について検討したい。民間事業者への売却は一定期間延期してほしい。」と申入れをしました。副知事からは「来年3月までに検討を終えてほしい。」と答えを頂いたところです。

 8月12日に開催された「市長が聴く対話のひろば」に申込されたグループは、この県有地を何としても残してほしいということで、売却方針の再考を求めて署名活動を行い、8千筆を超える署名を集めていました。

 私はこれまでのように、単に問題を先送りすべきではないと考えています。市の課題解決につながり、そして、地元の方々だけではなく、逗子市全体として活用できることが大事だと考えていました。

 この集会では、これまでの経緯と県からの回答を伝えて、逗子市としての考え方を説明しました。市民の皆様のご理解が得られるならば、逗子市として取得し、市の財産として活用をするという考えであります。

 参加された皆様も、目的に向けて動き出すということで、前向きなご意見を多く頂きました。今後も複数回、市民の皆様との対話を重ね、限られた期間内にご理解をいただくため、精一杯努力していきます。私が先頭に立ち、後年振り返った時に、あの時の判断が正しかったと言える結論を出したいと思います。

 「市長が聴く対話のひろば」を終えたら、主催者の方たちから「感謝」と書かれたメッセージと花束を頂きました。思いがけないサプライズでした。よく話し合うことが大事なことであると思います。

令和5年8月4日 地域交通現地視察

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 市長二期目の政策の一つに「暮らしの足の確保」を掲げました。これまで逗子にお住まいで、市の発展に寄与していただいた方々が、若い頃には何とも思わなかった坂道も、免許を返上しご高齢になられると、この坂道がなんとも厳しいということもあるだろうとお察しいたします。

 長年住み慣れたところで健康的な暮らしを実現していくためにも、日々の買い物や病院へ安心して行くことができる環境づくりに挑戦するところです。

 そこで先進事例の視察で、滋賀県日野町と愛知県豊明市に行きました。日野町は人口2万人ほどの町で、かつて路線バスが走っていたものの30年前に廃止になったそうです。町がコミュニティバスを走らせても相当な負担となるため、申込で予約する「チョイソコ」の運行の実証実験をやっているところでした。

 豊明市は名古屋に近い人口7万人ほどの市でした。ここでも交通の課題があり、その解決のために「チョイソコ」を走らせて2年半の実証実験の後、2021年から本格運行をしています。「チョイソコ」を導入している自治体は全国で56に上り、その運行を担っているコールセンターも視察しました。全国の様々な自治体から予約を受け付けるのですが、わずか10人ほどでやっているのに驚きました。実際に現場に足を運ぶと、なるほどこうした課題から計画されたのかということがはっきり分かってきます。資料で見るだけでは、理解は難しいですね。

 今後は、東京都豊島区と群馬県前橋市の事例も見て参ります。何より現場を見ることで理解が深まり、逗子市で取り組んでいく上での注意点も見えてきます。もう少し現場での機会を重ねて、できるだけ早く逗子での「暮らしの足の確保」を打ち出せるように頑張って参ります。

令和5年7月2日 海と日本PROJECT in 逗子

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 7月2日に小坪海岸で「磯焼けと藻場の再生」を実際に体験してもらうイベントがありました。これは「海xTECHプロジェクト実行委員会」が主催し、「日本財団 海と日本プロジェクト」の助成で行われました。

 この主催者は、海の専門家ではなく、普段はIT関係の会社で働いているとのことで、地球温暖化などにより海水面の環境が著しく変化してきて、海の森林とも言われる海藻が絶滅し、生態系が急激に変化していることに、ITの技術を生かして貢献できないかと取り組んでいる若い人たちによる団体です。それを日本財団が支援して、その実証実験が小坪漁港の中で行われているのです。

 この日はもちろん逗子の子どもたちが多かったですが、藤沢や東京のご家族まで参加して頂きました。

 テーマは、「見る・育てる・味わう」でした。

「見る」は船上から海中ロボットで海の観察

「育てる」はキャベツによるウニの養殖とくり抜き体験

「味わう」はキャベツウニの試食 でした。

 「見る」は前日の悪天候もあり、海中の透明度が厳しくクッキリとは見えにくかったですが、「育てる」では、ウニがキャベツを食べている姿が見られたので実感できたでしょう。「味わう」は、ウニがどこまで食べられるほどの実を持っているかはばらばらですが、みんなに味わって食べてもらえたのは良かったです。

 ウニは海水温が25度を超えると、一気に放卵という行動をとります。実入りがしっかりできるには、かなりの技術が必要ですので、ウニが高級品なのもうなずけます。ウニを実際に口にするまでには、大勢の方々の手を経ているのです。自然を学ぶとても良い機会でした。

 彼らが目指す未来に向けて、小坪漁業協同組合や行政などが協力しながら、これからの活動にも共に取り組んでいきたいと思います。

令和5年6月30日 海開き

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 6月30日、逗子海水浴場が関東で一番早く海開きをしました。

 コロナ禍の3年間は本当に大変でした。コロナ禍初年の2020年度は、神奈川県内全ての海水浴場が閉鎖となりました。2年目は不安の中で開設しましたが、すぐに新型コロナウイルス感染症の感染が急拡大し、途中で急遽休場となりました。3年目は期間通しての開設が出来ましたが、コロナの状況に注視しつつ、恐る恐るの海水浴場開設となりました。

 今年は5月8日から5類へ移行し、ほぼ全てのイベントがこれまで通りに行われるようになっての海水浴場の開設です。嬉しい反面、いまだにコロナの感染が拡大している様子で、第9波との情報もある中ではありますが、各自感染に注意を払いつつ、この夏を乗り切っていきたいと思います。

 海開き式では4年ぶりに小学校5年生が120名参加してくれて、カウントダウンのあと一斉に海に向って走り出しました。これまで子どもたちも様々な制限の中で活動していたということもあり、見ていて嬉しくなりました!!

 今年も逗子海岸ウォーターパークという海上のアスレチックの遊具があり、子どもたちに人気です。海水浴場期間中の指定日にビーチクリーンに参加すると入場無料券が配られるという情報が子どもたちに広がっていて、皆が今から待ち望んでいます。

 何より事故なく安全に、皆さんの思い出に残る夏になっていただくことが全てです。

 安心・安全な逗子海岸を目指して、2023年夏の幕が開きました。

令和5年5月26日 第66回逗子海岸花火大会

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 5月26日に4年ぶりとなる、第66回逗子海岸花火大会が開催されました。

 当日は朝から街全体が浮き浮きしているような感じを受け、夕方にはどんどん海岸に吸い込まれていくような人の流れになっていました。

 開始時刻の約30分前に地震が発生し、浜にいて揺れを感じました。とっさに津波の警報が発出されるか否かに神経を使いました。当時、来場者が多いからか会場では通信状態が不安定になっていましたが、運営本部に海上保安庁の職員が待機してくださっていたため、すぐに情報の確認が取れ、「津波の心配はなし」との報告を受け、開催を決定しました。しかし、いつなん時災害が発生するかも分からず、肝を冷やしました。

 逗子海岸の花火は、音楽と花火の競演で、砂浜には音響設備が20m間隔で設置されています。そして選曲された音楽と花火の演出が重なるのです。打ち上げられた花火を見るだけではなく、会場での様々な演出を楽しめるのが特徴です。また今年の「コロワイド グランドフィナーレ」は、スポンサーのご厚意で例年より10分長い30分の豪華版でした。その華麗さは、これまでのものを遥かに凌ぐものであり、来場者の方々の感動ぶりが伝わってきました。来年度以降も、ぜひ海岸の会場での観覧をお薦めします。

 花火大会を終えた後、会場周辺では多くのごみが発生します。しかし、ありがたいことに夜のうちに近隣の道路や住宅街のごみの片づけを、多くのボランティアの方々にお手伝いいただきます。また翌朝には、大勢の方々が砂浜の清掃に駆け付けてくださいます。翌日の午前中には、すっかり元のきれいな海岸に戻るのです。市民の皆様をはじめ、ボランティアの方々のご協力に感謝申し上げます。

 そしてまた来年も、夜空に大輪の花を咲かせ、楽しんでいただけるよう、皆様と一緒に企画の準備をしていきたいと思います。

令和5年5月2日 新宿45号道路改良工事

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 披露山につながる道路で、カーブになっており歩道を整備することが難しい場所がありますが、特殊な工法で歩道の設置の工事が施工されています。

 私も現場を見に行きましたが、日本でもまだ事例の少ない工事です。この工法であれば今後施工できる箇所が広がると感じました。

 歩行者の方々が少しでも安心して日々通行できることが大切です。もし万が一、交通事故が起きてしまうと、なぜ安全が確保できなかったのかと悔やまれることになります。逗子は道路幅が狭く、歩道が一部設置されていても、途中で途切れてしまっているような場所は市内にいくつもあります。安心して歩行できる環境の整備は重要だと考えておりますが、これまでの狭隘道路の解消にも引き続き努力をしてまいります。土地所有者との関係もあるため一気に解消とはいきませんが、根気よく解消に向けて取り組んでまいります。

令和5年4月20日 小坪漁港 アオリイカ産卵床

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 昨年に続き、今年も小坪漁港ではアオリイカの産卵の場所づくりをしました。昨年初めて実施したところ成果がありましたので、今年も産卵床を沈めました。今年も小坪小学校の6年生が産卵床を設置してくださる漁師の皆さんを見送りに集まりました。水に溶ける紙に願いを込めた短冊をくくり付け、漁師の方々に託しました。

 最近は温暖化による水温の変化の影響と考えられますが、海藻が消えてしまい、海の中が砂漠のような異常な状態になっています。イカが産卵するための海藻がなくなり、海が痩せていっています。逗子では藻場の再生を図るべく、様々な人たちが動き出しています。再生までにはまだ時間を要するでしょう。現状は海藻が消えてしまい、磯にはウニがはびこっています。ウニの駆除についてはダイバーやサーファーの人たちが活動してくれていますが、このままでは魚も住むところがなくなり、ますます不漁が続くのではと心配になります。

 温暖化対策をすぐに改善させることは難しいことだと思いますが、今やれることは確実にやっていかなくてはなりません。今の子どもたちに豊かな環境を渡していけるよう努力を続けなくてはなりません。

令和5年4月18日 逗子開成創立120周年記念式典

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 逗子開成中学校・高等学校は4月18日に創立120年を迎えました。1903年(明治36年)に東京の開成中学校の分校として開校されたのです。当時は田越村で、人口も6千人程度でした。海の近くの小さな村だったことでしょう。

 創立から7年後の1910年には七里ヶ浜でボートの転覆事故がありました。1月23日の真冬の海で生徒12名が亡くなり、それは「真白き富士の嶺」の歌となり引き継がれています。

 その後現在の逗子開成に大きく変わったのは、卒業生である徳間康快氏(徳間書店創設者)が理事長になってからでした。中高一貫校をつくり、国際教育・コンピューター教育・海洋教育等を打ち出したことで、目覚ましく発展を遂げ、現在の逗子開成となったのです。市内にこのような神奈川県内でも注目される教育機関があるということは、まちの誇りでもあります。

 また、学業のほかに、地域のボランティア活動に力を入れており、行政の側でも大変強力にサポートをしていただいております。披露山公園の広い敷地での草刈りの一斉清掃などは、高校生の力を借りないとできないくらいです。他にも市内イベントでは、和太鼓部が演奏して盛り上げてくれ、また田越川の清掃にも参加してもらうなど、活動には頭が下がります。

 逗子開成の生徒の団結力の源は、次のように考えます。開成では海洋教育が目玉ですが、それには二つの恒例行事があります。一つ目は、中学の「遠泳大会」です。中学3年生が逗子湾で1.5キロの遠泳を行うのです。泳げる子は問題ないですが、泳ぎが得意でない子は入学時からプールでの特訓が始まり、最後には仲間たちと一緒に泳ぎ切り、連帯感を感じる行事です。二つ目は、高校で行われるヨットの訓練です。「OP」と言われる一人乗りのヨットの訓練ですが、海を活用した教育は逗子開成ならではです。こうした行事からも生徒たちが団結を強くし、一体感を生むのだろうと思います。

「教育は国家百年の大計」でもあり、逗子の学校が教育の面でも牽引してくれることは、まちの魅力をつくる上でも嬉しいところです。

令和5年4月11日 関東学院大学 地域創生特論講座

関東学院大学地域創生特論講座

 新年度になり、関東学院大学で毎年担当している地域創生特論の講義を今年度も担当しました。この講義は、三浦半島の市町含む全8市町の行政が受け持ち、地方行政について学生に説明します。そして、各市町には全7回の講義が割り当てられ、初回の総論の講義は首長が直に話をします。(葉山町だけは町長が全講義を話されます。)

 これまでは金沢八景にあるキャンパスで行われていましたが、今年の講義前日の4月10日に新たに開校した横浜・関内キャンパスで行われました。関内駅に近い17階建てのこの校舎は、あらゆる機器が最新のもので、教室の廊下側も全てガラスの仕切りとなっており、これからの建築はこうなっていくのだろうかと感じました。

 私は、逗子市の成り立ちと、これから市が目指すものについて講義の中で話しました。一期目では企業誘致を掲げていましたが、二期目ではこれをペースダウンし、逗子の強みである住宅のまちとしての部分に磨きをかけていき、選ばれるまちを目指す方針に大きく変えました。工業団地や物流基地が無い逗子のまちには、まとまった広い土地は無く、会社の移転を促すような方法も難しい。やはり住宅のまちとして選ばれるまちを目指すことが逗子の本来の姿だと話しました。そのためには子育てや教育に力を入れ、高齢者になっても安心して暮らせるまちをつくることだと話しました。

 学生たちに伝えたい言葉は「心」と話しましたが、「心=考え方」であることを伝えました。これからの人生を送るうえで、考え方が一番大事です。ネガティブな考え方ではなく、前向きでポジティブな考え方が自分の人生を切り拓いてくれると話しました。

 まさに自分がこれまで生きてきて、ポジティブな考え方がどれだけ大切かということを実感しています。若い人たちにも、これからの人生が素晴らしいものであってほしいと願ってやみません。不透明な世界情勢ですが、若い人たちの未来に期待します。

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