人と本に出会える場所 池子やまとしょしつ（2024年3月29日）

池子の山の上に子どもから大人までみんなが集える憩いの場がオープンしました。その名も『池子やまとしょしつ』。アザリエ南公園（通称ドカン公園）のほど近く、住宅地の一角のごく普通の民家が池子やまとしょしつです。池子小学校区住民自治協議会と地域の保護者が中心となり、逗子市の空き家活用制度を利用して2023年10月にオープンしました。先日、おしるこパーティー&お話会のイベントが開催されるということで早速おじゃましてきました！

　2階建ての建物の1階の2部屋は交流室として地域団体の会合や飲食スペースとして活用、2階には子ども図書室とおとな図書室があります。絵本や児童書、実用書やマンガ、小説など、その場で自由に読むこともできますし、借りて帰ることもできます。赤ちゃんから大人まで誰でも楽しめると思いました。

イベント当日は2階の子ども図書室でお話し会が開催され、1階の交流室でおしるこが振る舞われました。たくさんの親子が集まり大盛況。みんなでわいわい言いながらいただくおしるこの味は格別でした。ピアノを弾いたりボランティアの方に伝承遊びを教えてもらったりと世代を超えた交流が生まれていました。靴を脱いで和室でくつろいだせいか、「図書館」というよりも親戚のおうちに遊びに来たような、少し懐かしく、人との距離が少し近くなったような感覚になりました。

「住民協議会役員、運営ボランティア、地域のたくさんの人の力で空き家の掃除から看板作り、本の収集や整理など全て手作りで作り上げました」と話してくれたのは　池子やまとしょしつの発案者の谷﨑さん。

市内には図書館が複数あるものの、池子から一番近い図書室である沼間分室に行くには坂道があったり距離も長かったりで行くには結構大変です。「低学年の子どもでも家から歩いて一人でも行ける場所に気軽に本と触れ合える場所を作りたい」「本を通じて地域のさまざまな世代の人が交流できる場所を作りたい」と、としょしつを開設したきっかけを話してくれました。

「としょしつ」と名前はついているものの、ボードゲームで遊んでもよし、宿題や在宅ワークをするもよし。本があるということをきっかけに同じ地区に暮らす人々が自然と集まるような居心地の良い場所になっていると思いました。ぜひ一度遊びに行ってみてください！

『池子やまとしょしつ』

住所：逗子市池子2-32-9

開設日：月曜・水曜15時～17時、土曜（隔週）10時～12時

利用には年間1家族300円の賛同会費が必要です。

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