お家でできるヒントが満載! 保育園での過ごし方(2020年1月31日)

ページ番号1003620  更新日 2023年2月28日

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写真:双葉保育園1

こんにちは!えがおレポーターのバナナムースです。
突然ですが、雨降りや寒過ぎて外で遊べないなど「今日は自宅で過ごしたい日」、ありますよね。
うちの息子も「外行く!」ボーイ、「今日は雨だからお外は無理だよ」と説得が大変……。

そんなとき、例えば保育園ではどんなことをして過ごしているのだろう?わが家に取り入れられる、子どもと楽しく室内で過ごせるヒントはないのかな??と、ふと思い浮かび。
お邪魔したのは、久木神社近くにある「双葉保育園」。横地みどり園長先生にいろいろとお話を伺いつつ、子どもたちの室内での活動風景を見学させてもらいました。
そこには、何をして過ごすかはもちろん、過ごしやすくする工夫がたくさんありました。
かわいい子どもたちの姿にも注目してみてくださいね!

写真:双葉保育園

自分で選んで自由に選び、メリハリのある活動を

取材当日は偶然にも一日中雨。しかも数日前から降り続いていたので、さぞかしあの手この手で過ごしているのかと取材に臨むと、「天気予報で雨だと分かっていたら多少前後の予定を調整することはあっても、『雨だから○○する』ということはなく、普段通りに過ごしていますよ」と園長先生。
「雨で外に行けないから、今日は特別に○○します!」のようなことがあるに違いないと思っていたのでびっくり。逆に雨降りだって、室内で普段通りに過ごせるということなのですね!

「人数が多いので5~6人ごとのグループに分かれ、園舎内の様々な活動場所をグループで移動しながらその場で自由に遊んでいます。自分で選んで自由に遊べるようにしているので、子どもたちは十分満足して過ごせていますよ。ただ雨の日は、長い一日の中で園舎内⇔外の切り替えが出来ないので、『体を使う』『手先を使う』『休息(休憩や昼寝)』など、メリハリをつけて活動できるように工夫はしています」

なるほど。「自分で選んで自由に遊ぶ」「メリハリをつけて過ごす」ことが大事なのですね。
それでは、実際に見せてもらった活動風景をどうぞー!

跳び箱ジャンプ

保育士さんの「ジャーンプ!」の合図でピョン。飛ぶのが難しい子は手を添えてあげてジャンプ!

写真:跳び箱ジャンプ

写真:手を添えてあげて跳び箱ジャンプ

マットにごろごろ

大きなマットに、ただただごろごろ。それだけでも嬉しそう
大好きな保育士さんの背中によじ登っても、下がマットだから安心。

写真:マットにごろごろする様子

写真:保育士さんの背中によじ登っている様子

自宅では、お布団に毛布やシーツをかけてマット代わりにしてあげても。

写真:シーツをかけたお山

電車段ボールBOX

子どもが座ってはまれる大きさの段ボールに、模造紙や色紙を貼った手作り電車BOX。
子どもたちは動かしたり、中に入ってみたり、電車好きにはたまりません!
遊ばないときは、収納BOXとしても使えそう。

写真:電車段ボールボックスで遊ぶ子どもたち

写真:電車段ボールボックスに入る子

椅子取りゲーム

2歳児たちが椅子取りゲーム中。このころになると、体が使えてルールのある遊びを取り入れていくそう。

写真:椅子取りゲームの様子

たべものマップ

今日のお昼ごはんの食材見本と、その産地のマッピングボードの展示コーナー。
本物の食材を手で触ったり、匂いを嗅いだりしています。ごはんが楽しみになるね!

写真:食材見本とマッピングボード

写真:野菜を触る子どもたち

小さい子もOK! 手先を使う遊び

保育士さんの手作りおもちゃ。透明プラスチック容器の蓋に穴を開け、円形の段ボールやストローを切ったものを入れていきます。みんな、すごい集中力!!

写真:手作りおもちゃ

写真:蓋の穴に円形の段ボールを入れる様子

1歳代は皆で同じ遊びをしていても、「一緒」にではなく「一人」で集中することが多い年代。
また、同じことを繰り返し何度もやりたがるので、満足するまでやらせてあげて。

写真:もう一度やる準備をする保育士さん

円形カラーシールが貼れる台紙を、こちらも保育士さんが手作り。
子どもがシールを貼る側で、「赤貼るんだねー、あ、次は黄色だね!」と、さりげなく何色かの声かけをしてあげていました。

写真:円形カラーシールを貼る子ども1

写真:円形カラーシールを貼る子ども2

お絵描き・塗り絵・粘土

定番の制作遊びも、各々やりたいことを選んで黙々と!

写真:お絵描きする子どもたち

写真:粘土で遊ぶ子

完成した作品は自分でかばんにしまいます。
ちなみに、わが家では完成なのか途中なのか親には分からない作品がなんとなく机の上に溜まっていってしまうことが度々あったのですが、なるほど。そうやって自分で作品の完成を決めつつ、しまう片づけをさせれば良かったのか!とハッとしました。
早速、自分で管理できる位置に作品収納の場所を作ろう!

写真:完成品をかばんにしまう子

「自分で」やれることをやりやすく

園舎内では、子ども一人一人がやりたいことを「自分で選べる」「自分で出せる」「自分でしまえる」ように、そのための工夫があちこちに見られます。

おもちゃの収納方法

パーツが細かいおもちゃでも中身が一目で分かる、そしてそのまま出して運びやすいように透明プラスチック容器やかご、トレーにセット。そのセット状態の写真を各収納場所に貼り、片付けもそこに自分で。

写真:おもちゃの収納棚

写真:セット状態の写真を貼った棚

パズルピースも透明プラスチック容器に入れ、台紙と一緒に収納。
完成状態でしかしまえない、ぎりぎりの大きさの袋にイライラしながら入れていた過去の私に伝えたい!

写真:パズルの収納棚

工作材料コーナー

年長クラスの一角にあった、工作に使う道具や材料が置いてあるワゴンコーナー。やりたいときに、自由に使ってOK。

写真:工作材料コーナー

鏡台コーナー

ティッシュと鏡、ゴミ箱、子どもが座れる椅子が随所に。鼻水が出たら、自らここに座って鏡を見ながら鼻をかむ。
このコーナーが出来てから、保育士さんが拭いてあげたりティッシュを渡したりすることがほとんどなくなり、自分でかみに行くようになったそう。

写真:鏡台コーナー

「このように、子どもが自分で考えながら選べて思い通りに動ける環境があると、より集中して遊ぶことができます。そうすると、大人が大きな声で注意したりすることがほとんどないんです」と園長先生。

確かに!!
取材中、誰も「外に出たい!」とか、お友だち同士でトラブルもなく、これだけの人数がいるのに園内はとても静か。聞こえてくるのは、笑い声や穏やかな話し声だけだったのです。
「大人が大きな声を出すと、子どももついつい大きな声を出しちゃうことに。やり方を分かりやすくした上で、落ち着かせたいときや伝えたいことがあるときは静かに話してもきちんと伝わりますよ。外に出られなくてテンションが高いときなどは、とくに意識してもいいかもしれませんね」

ああ、私なんてしっかり伝えるためにと声は大きく、時には怒鳴ったりしていたかも……。そんな自分を猛烈に反省。

子どもは満足できる環境があればOK

「やりたいことと集中力を尊重してあげていれば、子どもはそれだけで大満足です。私も自分の子どもが小さいときを思い返してみると、雨の日は一緒に餃子を包んで冷凍しておいたり、ホットケーキを作ったり。どうしても外に出られないときは、興奮したりぐずったりするかもしれないけれど、そんなときは一緒に何かしてあげても」と園長先生。

写真:おもちゃで遊ぶ子

今回見学させてもらって、「うちの子がもっと小さいときに知りたかった!」と思うヒントとお話がたくさんありました。
とくに、「出来ないんじゃないか」「余計散らかる」とつい先回りしてしまい、子どもが自分で選んで自由に遊べる環境を作ってあげられていなかったかもしれません。もっと子どもの力を信じてみる、任せてみても良いのかも。
そうするといつもの自宅でも、子どもの遊びの幅がもっと広がり、もっともっと満足して過ごせる。そして、それがお母さんをちょっとラクにしてくれることだってたくさんあるはず。

写真:集中して遊ぶ様子

このように、保育園から感じるヒントや取り入れられるアイデアはきっと人それぞれ。
市内の各保育園では、園庭開放や未就園児の遊び場が開催されています。
機会があればぜひ訪ねて、実感してみてくださいね!

双葉保育園(逗子市久木2-7-2)

写真:双葉保育園外観

地域の親子を対象に、ふたばクラブ(親子あそびの会)、BeBeふたば(赤ちゃんとお母さんのおしゃべり広場)を開催しています。

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