教育研究相談センター(2021年8月20日)
えがおレポーターのおひさまです。
子育てに悩みはつきもの。そんな時、市内の子育て支援窓口はとても心強い味方になります。
その一つ、「療育教育総合センター」内にあり、子どもの発達に関する相談・支援を行っている「こども発達支援センター」について、以前取材しました。
「こども発達支援センター」は、18歳までの発達に心配のあるお子さんや障がいのあるお子さんがその持てる力を十分に発揮して生活ができるようにサポートするための施設です。この時は主に乳幼児期のお子さんの支援について伺いました。
「療育教育総合センター」の3階には、市内在住の小・中学生の”学齢期”のお子さんの不登校や学校生活・家庭生活に関わることについて相談できる「教育研究相談センター」があります。「教育研究相談センター」では保護者から直接教育相談を受けたり、学校の先生方と連携をとりながら、児童・生徒・保護者の支援を行っています。
今回、所長の奥村先生に、学齢期のお子さんに対して、逗子市ではどのような支援がされているのかを詳しく伺いました。
教育相談ではどのようなことをされているのでしょうか?
保護者から直接電話相談をいただいたり、学校からの紹介で、現在の悩みについてお話を伺い、面接を行います。電話相談は2回線ありますが、それぞれ個室でプライバシーが守られる状況でお話を伺います。
不登校や学校生活で児童・生徒が困っていること、家庭教育に関する不安や疑問などの相談が主なものです。
保護者との面接では、心理系の専門職員がお話を伺って、お子さんの理解を深めながら、困っていることへの対応を一緒に考えていきます。
児童・生徒にはニーズに合わせて、プレイセラピーをするなどのケアを行います。
相談の過程で、必要に応じて心理発達検査を行ったり、保護者と本人の了承が得られた場合に限り、学校や外部機関(行政、児童相談所、医療機関)と支援に役立つ情報を共有していきます。
学齢期のお子さんの場合、学校に関する悩みも多いと思いますが、学校とはどのように連携して支援されているのですか?
専門性を持った、教育指導員と巡回スクールカウンセラーからなる「支援教育推進巡回チーム」が、市内の小中学校を定期的に巡回して、児童生徒や学級状況を継続して観察することで、援助ニーズを把握しています。
それを、教育相談コーディネーターをはじめとする学校の先生方に伝え、学級集団の育成や個別対応などの具体的提案を行っています。
また、巡回時に、必要に応じて、援助が必要なお子さんや保護者との面談を行ったりもします。
援助ニーズがある児童・生徒については、各校にある特別支援学級への入級や、個別指導を受けるために通う通級指導教室への通室、学校に通うのが難しくなった児童・生徒が自分のことをゆっくり考えながら生活体験を広げ、次の行動へのお手伝いをする「適応指導教室なぎさ」の利用などを、保護者のご希望を伺いながら検討していきます。
就学前のお子さんをお持ちの方で、学校生活に不安をお持ちの保護者の方は、どのタイミングでどこに相談すれば良いですか?
毎年、小学校入学前、中学校入学前の方には、6月〜9月ごろ、市内の幼稚園、保育園、小学校6年生あてに、就学相談のお知らせが届きますので、詳しくは、そのお知らせをご覧ください。
もちろん、教育研究相談センターでも随時、電話相談を受け付けていますので、遠慮なくお電話ください。
学校生活での悩みは、まずは学校に相談するのが良いでしょうか?
教育研究相談センターに直接、電話相談いただいても構いません。
ただ学校生活についてのことは、最終的に学校と連携して支援をしていきますので、相談が可能な場合は、まず先生に相談することをおすすめします。
担任の先生、教育コーディネーターの先生など、話しやすい先生どなたでも構いません。例えば前年度の担任の先生が人間関係ができていて話しやすければ、それでも大丈夫です。
学校の中に日常的にお子さんのことを相談できる人を見つけておくと、支援に繋がりやすいと思います。
学齢期のお子さんの悩みを抱えている保護者の方にメッセージをお願いします。
まず、一人で悩まないで、先生に相談したり、教育研究相談センターにお電話ください。
最も相談件数の多い不登校は、問題行動ではなく誰にでも起こりうることだと思っています。そのほかのことも、お子さんに問題があるのではなく、お子さん自身が困っていて問題を投げかけていると私たちは考えています。
まずは一人で悩みを抱えず相談していただいて、保護者の方自身の心が落ち着くことが、お子さんの支援には一番大切だと思っています。
「今のお子さんに、何が必要なのか」を一緒に考えていきましょう!
教育研究相談センターの廊下には、「適応指導教室なぎさ」に通っているお子さんたちの素敵な作品が飾ってありました。
逗子市の支援教育は、さまざまな関係機関との連携をとりながら、子どもたちを見守る体制が作られていると、今回のインタビューで感じました。
逗子市の支援教育については、下記のページに詳しい情報があります。
私も子どもの発達に心配があり、数年前に教育研究相談センターで面談を受けて、通級指導教室に通室しました。通級の先生と学校の担任の先生が情報交換してくださり、とても安心できたことを思い出しました。
もし学齢期のお子さんで何か心配事があれば、一人で悩まず、早めに学校の先生や教育研究相談センターに相談してみてくださいね。
教育相談専用電話:046-872-2898 または 046-872-9498
祝日、振替休日を除く 月曜日〜金曜日 9時00分〜16時00分
このページに関するお問い合わせ
教育部子育て支援課子育て支援係
〒249-8686 神奈川県逗子市逗子5丁目2番16号
電話番号:046-872-8117
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