コンポストのある暮らし(2022年12月15日)

ページ番号1007169  更新日 2023年2月28日

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えがおレポーターのモンブランです。突然ですがコンポスト、始めてみませんか?
コンポストとは、家庭から出る野菜くずや生ごみなどの有機物を、微生物の働きにより発酵・分解して堆肥を作ることを言います。我が家は2022年の2月からコンポスト生活を始めました。小さいフェルトバッグタイプのものでスタートしてから、春先にバクテリア deキエーロ(以下、キエーロ)を開始。1年弱たった今、4歳の子どももコンポストのある暮らしがあたりまえ。
主にキエーロに関して、おすすめポイントから虫や臭いなどの気になるポイントまでお伝えします。

子どもとコンポスト

我が家の息子(現4歳)、当初は全く興味を示しませんでした。
でも少しずつ変化が・・・。こちらから「コンポストには菌ちゃん(微生物のこと)がいっぱいいるんだよ」、「これは菌ちゃん食べられないからごみ箱だよ」など伝えていたら、最近は息子の方から、ごみを捨てる際に「これはコンポスト?」と聞いたり、「菌ちゃんが食べてくれるんだよね!」と私の説明を思い出したりするようになりました。みかんの皮のシールを取って「これは菌ちゃん食べられないからごみ箱ね」と分別してくれた時には、込み上げるものがありました。

写真:子どもとコンポスト

その他、おすすめポイント

子どもとの生活に限らず、実際に使ってみて感じたコンポストの魅力をお伝えします。

(1)ごみの量ダウン

  • ごみ袋代がもったないと思いませんか。もちろん大切なごみ処理経費ですが、個人の立場からあえて単純に言うとごみにお金を払っているようなもの。20リットル袋1枚40円を毎回使っていたら年間約4,000円かかります。コンポストを始めて今はほとんど5リットル袋しか使いません。
  • 逗子市の燃やすごみに占める生ごみの割合は約4割。コンポスト人口が増えたらコスト削減でき、きっと、子どもたちにも還元されると考えるとこれも大きなメリットです。

(2)臭いにサヨナラ

好きな時に生ごみを捨てられるから、あの臭いからも解放されます。
※キエーロへの投入は、臭いの気になる夏は分解スピードも速いので2日に1回は投入しても大丈夫でした。

(3)健康・環境への意識アップ

  • 安心な野菜を
    コンポストの土(栄養・微生物たっぷり)を利用して家庭菜園をする場合は特に、土に還る生ごみも安心なものが良いので、コンポストを始めてから、信頼できる生産者さんの野菜を選ぶことが増えました。本当に安心な野菜は、安心なだけでなくて美味しい!今まで捨てていた皮なども食べようと自然に思うようになりました。
  • できるだけコンポスタブルな(=土に還る)選択を
    例えばティーバックのお茶。中身は自然のものなのに外のバックは燃やすごみだと気付いてから、余裕のある時だけでも袋に入っていないルースティーを使うようにしています。

気になるポイント

コンポストに興味はあるけどなかなか手が出せない…
私が気になっていた「臭い、虫、置き場所」についてです。

  • 臭い
    キエーロで臭いを感じたことは全くありません。生ごみ投入後に乾いた土をかぶせるのですが、その土が水分のある生ごみをしっかり隠してくれます。

  • 乾いた土をかぶせる方法は、臭いを出さないので生ごみに集まりがちな虫は出ません。虫が湧く、というような状況にもなったことはありません。
    ただ、土があるので土の生物はどうしても来るようです。例えば我が家では、コガネムシの幼虫と思われる芋虫が出ました。成虫が土に卵を産むので、庭や植木鉢にもよくいるものです。対策として、コンポストの空気を通すための空間に網をして、成虫が入って来られないようにしようかなと考えています。
  • 置き場所
    我が家はベランダ用スリムタイプを選んで、2階のインナーバルコニーに設置しています。複数のサイズとタイプから、ライフスタイルに合わせて選べます。いずれのタイプも日当たりと風通しが重要。そのうえで、できるだけキッチンに近く、子どもたちも様子が見やすく、楽に続けられる場所が良いと感じています。

以上、コンポストについてお伝えしました。子どもがもう少し大きくなってきたら、食品廃棄の問題や、コンポストが地球温暖化ストップに有効であることなども、コンポスト生活を通じて伝えていけたらいいなと思っています。コンポスト生活、一緒に楽しみましょう!

※助成金制度については以下逗子市ホームページをご確認ください。

※逗子市でも2024年度から生ごみの分別収集・資源化が計画されていますが、生ごみは自家処理可能なごみとして、自家処理が優先されるとされています。

参考

  • 逗子市『生ごみの分別収集・資源化に関する制度設計(案)』(2022年11月)
  • 生ごみ消滅 | kiero official キエーロオフィシャル
  • ポール・ホーケン編著『DRAWDOWN ドローダウンー地球温暖化を逆転させる100の方法』(2021年1月)
  • 吉田俊道『完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』(2017年6月)

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