うつ病

ページ番号1004017  更新日 2023年3月1日

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うつ病って?

  • 精神的・身体的ストレスの重なり等、様々な理由から脳が上手く働かなくなった状態
  • 脳が上手く働いてくれないと、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまう。
  • 普段なら乗り越えられるストレスも、より辛く感じられ、悪循環が起きる。
  • 統合失調症等、他に精神の病気が背景にあり、うつの症状がでている場合もある。

うつ病のサイン・症状は?

自分で気づくサイン

うつ病と診断するめやすとして、次のような症状のうちいくつかが2週間以上続く、というものがある。

  • 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
  • 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
  • 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
  • イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
  • 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
  • 思考力が落ちる
  • 死にたくなる

イラスト:うつ男性

周りからみてわかるサイン

周りの人が「いつもと違う」こんな変化に気づいたら、もしかしたら本人はうつ状態で苦しんでいる可能性がある。

  • 表情が暗い
  • 涙もろくなった
  • 反応が遅い
  • 落ち着かない
  • 飲酒量が増える

体に出るサイン

抑うつ状態に気づく前に体に変化が現れることもある。

  • 食欲がない
  • 体がだるい
  • 疲れやすい
  • 性欲がない
  • 頭痛や肩こり
  • 動悸
  • 胃の不快感
  • 便秘がち
  • めまい
  • 口がかわく

イラスト:動悸がしている女性

サインはあくまで目安。当てはまると思ったら?

  • かかりつけの医師に相談する。
  • 総合病院の精神科、心療内科を受診する。
  • 近所の精神科専門クリニックを受診する。
  • 地元の保健所や精神保健福祉センターに相談する。

※うつ病の診断は専門医がきちんと判断しないとわかりにくいため、インターネットや本などで自己診断するのではなく、きちんと受診し、適切な診断、治療を受けることが大切

産前産後うつって?

  • 女性の一生のうちで妊娠中や出産後は、うつ病が起こりやすい。
  • 妊産婦がうつ病になると、「将来の子育てに自信が持てない」「待ち望んでいた赤ちゃんの世話なのに、面倒に思える」「赤ちゃんが可愛く思えない」と感じ、「自分は母親失格だ」と責める気持ちが起こる。
  • 母親本来の力が発揮できず、子どもの発達に悪影響が出てしまうことがある。
  • 自分を責める気持ちが強くなると「母親失格の自分など、この世にいても仕方ない」などと困った発想につながり、自殺を図ったり子どもに手をかけてしまうなど、最悪の事態を招く場合もある。

イラスト:産後うつ

妊娠中・産後のうつ病を引き起こしている要素

イラスト:産後うつフロー


ますます無理な計画を立てたり、一人で抱え込むなど、悪循環が生じたこの状態がうつ病。
妊娠中・産後の女性を取り巻く環境を家族もまじえて専門医と整理して「何は、今やらなくても済むか」「何の周囲のサポートを得れば良いか」といった環境調整を図ることが、うつ病治療の第一歩。

治療について

  • うつ病と判断された場合、一般的に抗うつ薬による治療が行われる。
  • 症状に合わせて抗不安薬や睡眠導入剤なども使われる。
  • 薬の効果には個人差があり、また同じ人でも病気の段階に応じて違ってくる。
  • うつ病が軽症の場合、薬の効果がそれほど期待できないこともある。
  • うつ状態を起こす原因がはっきりしているときは、その原因を取り除くことが検討される。
    例:
    • 他の病気で飲んでいる薬が影響している→その薬の中止か変更
    • 性格的にストレスなどの影響を受けやすい→精神療法的なアプローチ

※本当に自分に薬が必要なのか、副作用の不安、治療上の不安や悩みを持ったら、一人で抱えずに主治医に相談しすることが、解決への近道

産前産後のうつ病の治療

  • 妊娠中・授乳中に「どの時期なら使えるか」等治療薬の医療情報が蓄積されつつある。薬物治療については専門医と十分話し合い投薬となる。
  • 心理療法(認知行動療法や対人関係療法など)の効果も確認されている。

うつ病を治療せず放置しておくと、重症化したり再発を繰り返すようになり、子どもにも悪影響を及ぼしかねない。気になることがあれば、専門医や保健所等に相談し、早期に個々にあった治療が選択できるようする必要がある。

相談窓口

鎌倉保健福祉事務所

専門医が相談を受けている。家族のみの相談も可。

場所

鎌倉保健福祉事務所(住所:鎌倉市由比ガ浜2-16-13)
家庭訪問も対応できるので、予約時に要相談

お問合せ・お申し込み

鎌倉保健福祉事務所 保健予防課
電話:0467-24-3900代表電話

参考・引用資料

「厚生労働省:知ることからはじめようみんなのメンタルヘルスホームページ」
「厚生労働省:e-ヘルスネット」

関連情報リンク

このページに関するお問い合わせ

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