アルコール依存症
アルコール依存症
- 大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態
- アルコールの影響が精神面にも、身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活面にも支障がでる。
- アルコールが抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛、吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈、動悸などの離脱症状が出る。それを抑えるためにまた飲んでしまう。
危険なアルコールの量は?
節度ある飲酒量
アルコール依存症の発症リスクが少ない「節度ある適度な飲酒」は壮年男性の場合、純アルコール量換算で1日20g以下であるといわれている。これは、ビールであれば500ml、日本酒であれば1合弱、25度の焼酎であれば100ml、ワインであれば2杯程度に相当する。
危険な量
1日の飲酒量が「適度な飲酒量」の3倍以上になると飲みすぎとなり、アルコール依存症のリスクが高まる。毎日、これだけの量を飲み続けて、習慣化してからアルコール依存症になるまでの期間は男性は20年以上、女性はその半分の期間と言われている。
アルコール依存症のサイン
アルコールへの精神的な依存がある。
強い飲酒欲求とそれに基づくコントロールのきかない飲酒
例
- お酒を飲むべきでない時にも「飲みたい」と強く思う
- 飲む前に思っていた量より、飲み始めるとつい多く飲んでしまう
- いつも手元にお酒がないと落ち着かない
- 数時間ごとに飲酒する「連続飲酒」をする
アルコールへの身体的な依存がある
アルコールがいつも体内にある状態が続くと、脳はそれが普通の状態だと認識し、アルコールが抜けてくると、様々な不快症状(離脱症状)が出る。それを抑えるために飲んでしまう。
離脱症状
手のふるえ、多量の発汗、脈が早くなる、高血圧、吐き気、嘔吐、下痢、イライラ、不安感、うつ状態、幻聴、幻覚
体にダメージが現れる
肝炎、脂肪肝、膵炎、生活習慣病、消化器系のがんなどアルコール依存症が影響している場合がある。
世界保健機関(WHO)によると、アルコール依存症は60以上もの病気や外傷の原因になると指摘されている。
こころに現れるダメージ
うつ病、不安障がい、パニック障がいなどの背景にアルコール依存症がある場合がある。
「連続飲酒」と「離脱症状」はアルコール依存症の典型的な症状。
プレアルコホリズムのサイン
アルコール関連問題の早期発見・早期治療を目的に久里浜アルコール症センターで提唱された概念で、次の3つの条件を満たす場合にそのように呼ばれる。多くの場合、依存症まで至っていないと考えられている。
- 何らかのアルコール関連問題を有すること
- 今までに連続飲酒を経験したことがないこと
- 今までに離脱症状を経験したことがないこと
お酒が大好きで体調を崩していてもやめられない人、いけないと思っても飲酒運転で事故をおこす人、自分や人を傷つけたりといった問題をおこしている人などは、プレアルコホリズムが疑われる。
治療について
アルコール依存症は、早期に治療を始めればそれだけ治療効果があがりやすい病気である。とくにプレアルコホリズムの段階で、きちんと対策をとれば、肉体的な問題だけでなく社会的にも経済的にもより少ない損失で回復が期待できる。
インターネットなどで一方的な情報を集めて自己診断するのではなく、あてはまると思ったらまずは専門知識のある人に相談する。
相談窓口
鎌倉保健福祉事務所
- 酒害相談員による相談・グループワーク 偶数月 第3金曜日 15時~17時
- 専門医と酒害相談員による相談 奇数月 第2金曜日
- 14時~15時:専門医による個別相談(予約制)
- 15時~17時:専門医と酒害相談員による相談・グループワーク
- 場所 鎌倉保健福祉事務所 (住所:鎌倉市由比ガ浜2-16-13)
- お問合せ・お申し込み 鎌倉保健福祉事務所 保健予防課
電話:0467-24-3900代表電話
断酒維持のための支援
本人やその家族が同じ立場の人たちと交流し、断酒継続の助けとする断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)などがある。
関連情報リンク
参考・引用資料
「厚生労働省:知ることからはじめようみんなのメンタルヘルスホームページ」
「厚生労働省:e-ヘルスネット」
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