国際環境認証「ブルーフラッグ」

ページ番号1007671  更新日 2023年2月28日

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写真:ブルーフラッグ

令和3年度から逗子海岸営業協同組合と協働で取り組んでいるビーチやマリーナ、観光用ボートを対象とした国際環境認証「ブルーフラッグ」を令和4年4月27日に逗子海水浴場が取得しました。

ブルーフラッグとは

ブルーフラッグとは、国際NGO FEE(国際環境教育基金)が実施するビーチ・マリーナ・観光用ボートを対象とした世界で最も歴史ある国際環境認証制度の一つです。認証基準を達成すると取得でき、毎年の審査を通じて、ビーチやマリーナ等における持続可能な発展を目指しています。ブルーフラッグは1985年にフランスで誕生し、世界約50か国、約5,000か所が取得しています。

逗子市での取り組み

持続可能な開発目標「SDGs」にも合致するブルーフラッグを毎年更新することで、良好な逗子海岸の環境を将来の世代に残すために項目ごとの取り組みを行い、多様な関係者が取り組む環境保全の活動の旗印となるとともに、住民の方に逗子海岸へ関心を持っていただき、愛着を持ち続けられるよう広報活動にも注力していきます。
また、逗子海水浴場での認証取得と同時にリビエラ逗子マリーナにおいて、アジア初となるブルーフラッグの認証が取得され、今後連携した取り組みを期待しています。

(1)水質調査

写真:水質調査

海水浴場の監視員(ライフセーバー)の協力によって採水した海水を調査機関へ送付して大腸菌群数等の分析を行います。申請初年度となる令和3年度には23回実施、更新申請となる令和4年度においては9回実施しており、結果は全て良好な数値となっています。

(2)バリアフリーの推進

写真:バリアフリーの推進

令和3年度に実施した「バリアフリー調査」において、車椅子ユーザーの調査員が海水浴場に来場し、砂浜・公衆トイレ・海の家等のバリアフリー状況を確認しました。調査結果の中で砂浜での移動の利便性向上や海の家の通路拡幅等の指摘があり、それに対応するために逗子海岸営業協同組合によってバリアフリーマットと可動式スロープが設置され、一部海の家の通路を車椅子が通れるように拡幅しました。
実際に自身の車椅子に乗ったままバリアフリーマットや海の家を利用した方から好評をいただいたことから、来年度も取り組みを推進していきます。

(3)衛生面の取り組み

写真:衛生面の取り組み

海水浴場内の同じ箇所で毎日ごみの散乱状況を写真に撮りモニタリングすることで、海水浴場の清掃が適切にされているかを客観的に調査しました。結果としてごみの散乱は確認されず、期間中適切な清掃がされていることが確認できました。

(4)安全対策

写真:安全対策

来場者の安全対策として、監視員の配置や遊泳区域ブイの設置を行っていますが、ブルーフラッグ取得申請にあたっては外部機関による「安全リスク評価」を実施し、客観的な指標による安全性の確認を行いました。結果は良好でしたが、いくつかの指摘事項があったことから、砂浜からの遊泳区域の視認性をより高めるために、監視員の協力を得て、遊泳区域両端の砂浜に国際基準の赤と黄色のエリアフラッグを立てることで外国人にも遊泳区域を視認しやすくしました。

(5)環境教育プログラム

写真:育プログラム

「ワッショイ!ずしかいがんサマーフェスティバル」を始めとする海岸関係の様々なイベントや環境関係の講座等において、ブルーフラッグの活動を紹介することで、海岸の環境への関心をより高め、活動への協力を呼び掛けています。ウォーターパークや逗子ビーチクリーン隊のビーチクリーンイベント等、気軽に環境保全活動に参加できる機会を増やせるよう、今後も関係団体と連携した企画を実施していきます。

(6)広報活動

写真:広報活動1

市ホームページや広報ずし2022年7月号特集記事での周知に加え、海水浴場開設期間中は海岸中央にブルーフラッグ情報掲示板を逗子海岸営業協同組合の協力により設置し、来場者がブルーフラッグ関連情報を一目で確認できるようにしました。また、JR逗子駅改札前及び海岸組合事務所にブルーフラッグ取得の横断幕を設置し、市役所正面玄関横にブルーフラッグを掲示しました。


写真:広報活動2

2022年7月2日(土曜日)には逗子文化プラザホールのなぎさホールにおいて、「ブルーフラッグ認証取得記念シンポジウム」を開催し、参加者にブルーフラッグの制度説明や逗子海岸及び逗子マリーナでの取組事例紹介を行いました。パネルディスカッションでは、同時取得のリビエラ逗子マリーナ社長、海岸組合組合長、逗子市長、現場のライフセーバー、車椅子ユーザーなどの様々な立場の人と逗子市広報大使の石原良純さんを特別ゲストに招いて、「ブルーフラッグ活動を広げるために私たちにできること」をテーマにそれぞれの立場から熱い思いを語り合いました。さらに、市内小学生と東京大学による海洋マイクロプラスチックに関する研究発表と展示を行いました。
これらの取り組みの結果、市内の中学生等からブルーフラッグについての質問を受けるなど、少しずつブルーフラッグの認知が広がってきており、今後もブルーフラッグを知る機会を増やす活動を進めていきます。

国内の認定状況

所在地

施設名称

取得年

神奈川県鎌倉市 由比ガ浜海水浴場 2016年
福井県高浜町 若狭和田海水浴場 2016年
兵庫県神戸市 須磨海水浴場 2019年
千葉県山武市 本須賀海水浴場 2019年
神奈川県藤沢市 片瀬西浜・鵠沼海水浴場 2021年
神奈川県逗子市 逗子海水浴場 2022年
神奈川県逗子市 リビエラ逗子マリーナ 2022年

関連情報リンク

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