これからの地域医療を考える 逗子市に必要な地域医療とは

ページ番号1004006  更新日 2023年3月1日

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第2回 これからの地域医療を考える:開催案内

前回に引き続き、「おうちの診療所目黒」の伴正海院長をお迎えして、市内における医療に関する情報を報告すると共に、これからの逗子市に必要な地域医療その実現に向けた課題をみんなで話し合います。

  • 日時:令和5年2月26日(日曜日)10時00分~12時00分
  • 場所:逗子市役所5階 会議室
  • 定員:先着80名、要事前申し込み

みなさまのご参加をお待ちいたしております。

※当日は閉庁日のため、正面玄関ではなく建物反対側の警備員室前の出入口からお入りください。

これからの地域医療を考える:実施報告

令和4年7月24日(日曜日)、おうちの診療所目黒の伴院長をコーディネーターとして、市民のみなさま、逗葉医師会、神奈川県、逗子市が集い「これからの地域医療を考える」を開催いたしました。
現在の日本、神奈川県、地域それぞれの立場から見た地域医療の現状について講演した後、会場のみなさまからのご質問にお答えする形で進行しました。

講演内容

今の日本の医療の現状について:伴 正海院長

医療ニーズは、人に合わせるケアへ

日本の医療ニーズは変化していて、「治し死なせない医療」を行う高度急性期、急性期医療から「支え、看取る医療」を行う回復期、慢性期、在宅医療に移行しています。また、生活習慣病で亡くなる方が増えてきています。生活習慣病は患者一人一人の日々の生活が深く関係しているため、入院や外来治療の場だけでなく、いかに日常の中に医療を溶け込ませるかが課題です。特に高齢者は、入院などにより生活の場が変わることで心身にダメージを受けます。そうしたダメージを減らし、住み慣れた地域で自分らしい生活をするためには、「人がケアに合わせる」仕組みから「人にケアを合わせる」仕組みに転換する地域包括ケアシステムが重要になってきています。

統計データから見た課題

逗子市の人口推計、入院患者数と外来患者数の推計、疾患別・入院患者数の推計などの情報を分析しました。高度急性期や急性期の入院状況を見ると、積極的な医療を行ったのは、2~3日でした。人口が減少傾向でもあるため、大きな病院を作っても40年後には病院経営が困難となることが予想されます。

逗子に必要な医療とは

この地域には湘南鎌倉総合病院や横須賀共済病院などの国内トップクラスの病院があることを考えると、2~3日の医療を受けるために高度急性期に対応する病院が必要なのでしょうか。それとも、日常の困りごとに対応できる回復期・慢性期に対応した病院が必要なのでしょうか。市民の医療ニーズについて十分議論する必要があると思います。「人にケアを合わせる」ことは、その人が地域でどのような生活をしているのかが分からない大病院には難しいことです。医療も含めた生活やその人に合ったオーダーメイドの医療を考えていくことが大切ではないでしょうか。

神奈川県の地域医療について:市川 良成課長

地域医療構想は、患者の状態にふさわしい良質な医療サービスを受けられる体制を実現するための施策を定めたものです。横須賀・三浦地区は県西に続き高齢化率が高く、構想では医療の需要のピークは2030年頃と予想しています。高度急性期、急性期の病床数は現状では十分足りている状況ですが、回復期、慢性期の病床数は不足しています。
県では、回復期病床などへの転換の促進、医師の働き方改革、新型コロナ感染症など新興感染症への対応における病床確保などを課題として、取り組みを進めています。

この地域の医療の現状について:田嶋 博雄会長

市の病院誘致の取り組みに医師会は反対していると思われている方も多いと思いますが、これまで病院誘致や地域医療について、医師会の考えを十分にお知らせすることができていなかったのではないかと感じています。これからの地域医療のあり方については、皆さんの意見を聞いて一緒に考えていきたいです。
近隣には、医師会と連携した地域医療支援病院がいくつかあります。また、在宅療養後方支援病院としても複数の病院と契約を結び、逗葉地域の医療を支える仕組みを作っています。今後は、在宅医療や医療ケアを必要とする子どもの支援にも力を入れていきたいと考えています。

意見交換・質疑応答

※当日の様子はタウンニュースにも掲載されています。

これからの地域医療を考える:開催案内 ※終了しました

今、地域医療はどうなっているのか?今の日本、神奈川県、逗子市、それぞれからみた地域医療の現状などについて、専門家がわかりやすくお話します。
また、逗子市の地域医療に対するみなさんからのご意見などをお聞かせください。

  • 日時:令和4年7月24日(日曜日)10時00分~12時00分
  • 場所:逗子市役所5階 会議室
  • 定員:先着80名、要事前申し込み

みなさまのご参加をお待ちいたしております。

※当日は閉庁日のため、正面玄関ではなく建物反対側の警備員室前の出入口からお入りください。

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このページに関するお問い合わせ

福祉部国保健康課健康係
〒249-8686 神奈川県逗子市逗子5丁目2番16号
電話番号:046-872-8159
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。