働く人

ページ番号1001716  更新日 2023年3月1日

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火事を消すために働いている人

火事を消すために、消防署や消防団のほかにもたくさんの人が協力し合って働いています。警察署の人は、一般の人が危険な場所に入らないように交通整理や警戒に当たります。
電気会社の人は、電線から事故が起きないように電気を止めます。
ガス会社の人は、ガスが漏れて爆発しないようにガスを止めます。
水道局の人は、消火に使う水が不足しないように水道管のバルブを調整します。
病院の人は、けが人などが出たときに優先的に受け入れてくれます。
隣の市や町など色々な消防署の人は、大きな火事になってしまったとき、応援に来てくれます。

火事を消すための施設や仕組み

火事を消すために一番多く使われるのは水です。消火効果が高いのと、だいたいどこにでもあるし、大量に使えるからです。

消火に使う水は、川や池や海の水でも使えますが、消防車がすぐ近くまで行くことができなければなりませんので、だいたいは、消火栓、防火水槽、プール等の水を多く使います。

消火栓の水は、家庭で使っている水道の水です。配水池から家庭に行くまでの間は道路下の水道管の中を通っているので、その途中に消火栓(水を取り出す口)を700ヶ所以上設けています。

防火水槽は、逗子市の土地や公園のほか大きな建物の地下に40立方メートル(家庭のお風呂の水200杯分)から100立方メートル(家庭のお風呂の水500杯分)の水が入るコンクリート製の箱を作り、水道の水を入れたものが100ヶ所以上あります。

プールは、学校のプールのことですが、消防車が接近できるように作ってあり、採水口(水を取り出す口)を設けてあります。

機関員(消防車を運転し、操作する人)は、これらの消防水利(消火栓、防火水槽、プール等)に消防車を接近させ、消防車を操作(エンジンの力を利用して)して水に圧力をかけて送り出します。消防隊員は、消防車から燃えている建物までホース(1本20m)を延長(必要な本数つなげて水の通る道をつくる。)し、ノズル(放水するための器具)を結合して放水します。

消防隊長は、燃えている建物の全体の様子を観察し、最も消火効果が高く、延焼が阻止できる場所を見つけて消防隊員に放水場所を指示します。

これらの行動は一連の操作のため、消防隊員の一人ひとりの連携がなければ早くて確実な消火活動ができません。このため、訓練や消防水利の点検、道路や路地の確認をふだんから行っています。

学校の消防施設

学校の規模や生徒の人数によって設置されている設備に少し違いがありますが、だいたい消火器、屋内消火栓、自動火災報知設備、非常放送(非常警報設備)、誘導灯(誘導標識)、避難器具(避難はしご、救助袋)、防火戸(防火シャッター)などが設置されています。

消火器や屋内消火栓は火を消すための設備、自動火災報知設備や非常放送は早く火事を見つけて知らせるための設備、誘導灯や避難器具は避難を助けるための設備です。また、防火戸は火炎や煙などが広がらないようにとめる役目をしますので、どの設備も大切なものです。

消火器、屋内消火栓、誘導灯は、廊下に設置されているのでよく見かけると思いますが、自動火災報知設備や非常放送を見かけた人は少ないと思います。

いずれも職員室か事務室に設置されていますが、自動火災報知設備の感知器や非常放送のスピーカーならいつも見ていると思います。なぜならみんなが勉強する教室の天井に感知器、壁にスピ-カーがついているからです。

このほか職員室、事務室、給食室、音楽室、理科室、保健室、校長室、廊下、階段、そして体育館、そのほかちょっと大きな部屋についていて、火事がおきてしまったときにはすぐに発見できて、すぐに知らせられるようになっています。

そしてベル、避難訓練のときにベルが鳴ってから避難を始めると思いますが、あのベルも自動火災報知設備です。

避難器具は、避難の最終手段です。煙などによってどうしても階段から避難できないときなどに使うものであり、避難器具を使うより階段が使えるうちに避難するようにしてください。

防火シャッターは、階段の出入口などに設置されており、煙が充満してくると自動的に閉鎖されます。防火シャッターが動きだしたら危険ですから近寄らないでください。この場合、付近に常時閉鎖されている防火戸がありますから押して避難することができます。

また、煙が充満してくると自動的に閉鎖される防火戸は、そのまま押して避難することができます。ただし、できるだけ煙が充満していない避難経路を選んで避難してください。

地域の消防施設

地域には、消火器、消火栓、防火水槽が設置されています。消防本部が設置している消火器は、消防車の到着に時間を要する谷戸を中心に配置してあります。

このほか地域の自主防災組織や町内会が自主的に設置している消火器もあります。いずれも消火器の格納箱に入れ、いつでも誰でも使えるように維持管理されています。

道路に設置されている消火栓には、ふたの周囲に四角い黄色ペイントの目印がしてありますし、ところによっては消火栓と書いた標識を設置してあります。

防火水槽は、そのほとんどに防火水槽と書いた標識が設置されていますが、大きな建物の入口付近に採水口と書いたものや消防水利と書いた標識が設置されているときは、それも防火水槽と同じような消防施設です。

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