現役ライフセーバーに聞く! 逗子海水浴場 子連れ安心ガイド(2019年7月26日)
こんにちは!えがおレポーターのバナナムースです。
今年も始まりました、逗子海水浴場!うちも、「海大好き」息子を連れて毎年遊びに行っています。
そんな中、今まではけがや事故もなく海を楽しんでいましたが、ふと「子どもが流されたら…」「クラゲに刺されたときの対処法は?」などの不安や疑問もあります。
そこで海のプロ、海水浴場をいつも見守ってくれている「逗子サーフライフセービングクラブ」のライフセーバーさんに、子連れ海水浴を安全に楽しむためのお話をいろいろ聞いてきました!

海水浴の信号機。「旗」の色は絶対確認!
海水浴期間はその日の海の状況に応じて、海岸に遊泳可否の旗が立てられます。


まず、遊泳禁止の赤旗の場合、海は危険な状況です。絶対に海水浴は行わないでください。
青旗であればコンディションがいい状態で安心ですが、黄旗は泳げても注意が必要なとき。波が高かったり風が強かったり、雷の危険があるなど様々な要因がありますが、海の中では腰の深さまで、何かあったときにはすぐに浜に上がれるようにしましょう。
旗の色は、逗子海水浴場の公式ツイッターでも確認することができますよ。
ちなみに、赤・青・黄のほかにもうひとつ、オレンジの旗がありますが、これは津波避難の合図。オレンジの旗がかかったら一刻も早く陸に戻り、津波避難ビルなどの高くて安全な場所に逃げましょう。

海岸では「風」に敏感になろう!
両サイドを山に囲まれた逗子海岸は、山からの吹きおろしの風も手伝い、常に風が強いのが特徴。とくに浜→海に吹く風(逗子海岸では北風)は要注意。海に浮かんでいると、その風に吹かれて徐々に沖に流されていってしまうのです。北風が強いとき、海の中では足がつく場所にいるなどして注意しましょう。
風の向きや強さは、ライフセーバーによる定時放送でアナウンスがあったり、遊泳可否の旗の動きで風の強さも確認できます。

もし自分が海に流されてしまっていると感じ、ライフセーバーに助けを求めたいときは、片手で浮力を確保しながら、片手で浜に向かって手を振ります。監視中・巡回中のライフセーバーが駆けつけてくれます。
波打ち際の落とし穴「どんぶか」
前の日が台風などで波が高い状態が続くと、その波で砂浜が掘られてしまい、水深が急に深くなることがあります。「どんぶか」と呼ばれている場所です。海の中は見えないので、走って海に入って行き、「どんぶか」の段差に足を取られたり、急に足がつかなくなってしまったり。また水深があると波が崩れやすくなり、波打ち際で座って遊んでいた子どもが崩れた波を頭からかぶってしまうという危険もあります。波打ち際だから安心と過信せず、親が周囲の水中の深さを確認してあげると良いですね。
ほかにも、こんなことに注意しよう!
日焼け&熱中症
日焼け止めはマストアイテム。海に入ると落ちてしまうので、こまめに塗りなおしましょう。強い日差しは、日焼けだけではなく疲労もたまるので、ラッシュガードやつばのある帽子などでなるべく直接当たらないようにしましょう。また、熱中症対策としても、こまめな水分補給、日陰や風通しのいい場所での休憩も大事です。
クラゲ&貝殻による切り傷
水温が高くなる7月下旬ごろからクラゲも多くなります。南風が強いと、たくさん流されてくることも。砂浜に打ち上げられて死んでいても毒性は消えないので、触らないようにしましょう。刺されたり、踏んでしまったときは海水でよく洗い、痛みや腫れがひどいときは救護所へ。


砂浜の貝殻で足を切ってしまうけがもよく見られます。貝殻が多い場所を歩くときはなるべくビーチサンダルやマリンシューズをはくようにして、消毒液やばんそうこうを常備しておくと安心ですね。
干潮と満潮
満潮に向かう時間帯に波打ち際ギリギリに荷物を置いていると、満ちていくにつれ海につかってしまうことに。とくに満月や新月の大潮の時期は、干満の差も大きくなります。海水浴前に干潮・満潮の時刻をチェックしておくか、ライフセーバーに聞いてみるのも◎。
海岸監視所&救護所について

海岸監視所
ライフセーバーの詰所です。以下のことも行っています。
子どものライフジャケット無料貸出
肩が抜けないライフジャケットの着用は、スポンと抜けやすい浮き輪だけよりも安心です。正しい着用方法も教えてもらえます。約140着用意があります。
無料シャワー
毎日15~16時00分、監視所前のシャワーを無料で利用できます。ちなみに、無料シャワーは東トイレ前も同じ時刻に利用できます。
インフォメーションボード
監視所と救護所の間に、海水浴時間中に掲示されるホワイトボード。その日の天候や気温、水温、風の向きや強さ、干潮・満潮時刻、どんぶか・岩場の場所やクラゲ発生といった海の中の情報などを確認できます。
救護所
看護師さんが常駐しています。クラゲに刺された、熱中症の疑いがあるなど、体調不良やケガをしたときに頼れます。
また、監視所&救護所の通路を挟んで反対側にある「逗子海岸営業協同組合事務所」では、おむつ替えや授乳が行えます。
最後にライフセーバーさんから

『手をつなぐだけだとするっと離れてしまいやすいですが、写真のようにお互い手首をつかみあっていると、片方が離してしまっても、もう片方はつかんでいるので離れづらくなります。とくに、海の中ではより安心なつなぎ方でオススメです!
海岸では、私たちライフセーバーも細心の注意をもって皆さんを見守っていますが、お子さんの一番のライフセーバーは隣にいらっしゃる親御さんです。お子さんが迷子になったり溺れたりしないよう、常に目をかけてあげていただきたいです。
海や風のコンディションや不安なことなどがあれば、巡回中のライフセーバーになんでも聞いてくださいね。』
今回お話を伺う前に、海で溺れた人の救助の訓練を見学させてもらいました。訓練とはいえ緊迫した空気の中、その姿は本当に真剣そのもの。なぜライフセーバーになったのかも尋ねたところ、「自分が努力することで、人の役にたてる、人の命を救うことができる」との回答。
こんなにも心強い守り神がいてくれる逗子海岸での海水浴。今回教えてもらったことに気をつけつつ、安心して子どもと大好きな海を楽しめそうです!
逗子海水浴場
海水浴期間:~令和元年9月1日(日曜日)
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