池子遺跡群資料館を紹介します(2020年11月13日)
現在施設では、新型コロナウイルス感染拡大予防対策を行っております。
来館にあたっては、下記のページを参照のうえお出かけください。
こんにちは。レポーターのえつえつです。今回は「池子遺跡群資料館」をご紹介します。
「池子に遺跡があるの?」「資料館なんて聞いたことない」そんな声が聞こえてきそうですが、専門家も驚くほど歴史的価値の高い文化財が展示されている逗子の超穴場スポットなのです。
場所は池子の森自然公園内の公園管理事務所の3階です。池子の森自然公園緑地エリアの池子側入り口のトンネルすぐ手前の建物ですが、池子の森に遊びに行かれる方もこの建物は見落としていたんじゃないでしょうか?
現在の米軍池子住宅地区は、昭和12年に旧日本軍に接収され、戦後は米軍の供用地として一般の立ち入りが厳しく制限されてきた地区です。平成8年の池子米軍家族住宅の入居に先立ち、平成元年から6年に渡り発掘調査が行われました。
近代的な開発にさらされていなかったこともあり、先土器時代から近代までの約2万5千点にも及ぶ貴重な遺物が発掘され、241点が神奈川県の重要文化財に指定されています。

展示は、先土器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、奈良・平安時代、中世、近世、近代まで時代別に並べられています。池子にそんな昔から人が生活していたなんて驚きです!
縄文時代には海岸線が池子まで入り込んでいたそうで、漁具も発掘されました。
加工途中の農具も多数発掘されました。このことから、豊富な森林からの木材で農具を生産して、他の地域へ供給していたのではないかと推察されています。
美しい文様の施された器から、当時の生活の豊かさが伺えます。
池子の歴史がわかる読み物のコーナー。
展示室の片隅には実際に発掘された土器を組み立てられるコーナーも。4歳の女の子が完成させたこともあるとのこと。
資料館裏手のテニスコートの奥には、シロウリガイの化石が展示されています。このあたりは約400万年前には水深2,000mの海底だったという貴重な資料だそうです。
この資料館には、池子小学校や久木小学校の児童も授業で訪れるそうです。ハイキングの途中に立ち寄る年配の方や、米軍の家族の方もいらっしゃるそうですよ。
博物館や資料館というと、小さな子どもが行ってもいいのかしら?と少し身構えてしまうところもありますが、池子遺跡群資料館なら、池子の森自然公園に遊びに行くついでに気軽に立ち寄ることもできますし、ご担当の方にも「静かに見なければいけないということはないですよ。小さな子どもたちやご家族でももっと来ていただきたいです」とおっしゃっていただきました。
今回取材をしてみて、今立っているこの地は、先土器時代から生きてきた人たちの生活の長い歴史の上にあるのかなぁ…と、歴史のロマンを感じることができました。また、住んでいる逗子のまちにますます愛着が湧いたような気がします。
一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
池子遺跡群資料館
京浜急行 神武寺駅から 徒歩約15分
京急バス JR逗子駅から「笹倉」行きバス 乗車約5分 「池子十字路」下車 徒歩約8分
公園内に有料駐車場がありますが、台数に限りがあるため、できるだけ公共交通機関などをご利用ください。
開館時間:9時00分 ~ 16時00分
休館日:月曜日(休日にあたる場合は翌日の平日)・年末年始(12/28~1/3)
利用料:無料
このページに関するお問い合わせ
教育部子育て支援課子育て支援係
〒249-8686 神奈川県逗子市逗子5丁目2番16号
電話番号:046-872-8117
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