逗子市国民健康保険
データヘルス計画・特定健康診査等実施計画
~データで見る! ずししの健康と病気~

逗子市国民健康保険に入られている方の特定健診の受診状況や問診の内容、医療機関への受診状況などのデータに基づき、効果的に保健事業を実施するため、2017年度に第1期データヘルス計画を、2018年度に第2期データヘルス計画・第3期特定健康診査等実施計画(以下『本計画』)を策定しました。
本計画は特定健康診査等実施計画と一体的なものとして策定しています。計画期間は6年間とし、中間年度と最終年度に見直しを行います。
ズバッと!斜め読み!
~詳しくは本計画をご覧ください~
- 計画策定の目的
計画の策定は、逗子市国民健康保険に加入されている皆様の健康状態を知ることから始めます。それにより、特性に合わせた情報提供や健康教室等を実施することで、『市民の健康レベル(生活の質)の向上・改善』、『医療費の適正化』を目指します。 - 逗子市の状況
人口は約57,000人、全体の3割以上が65歳以上です。国民健康保険に加入されている方(被保険者といいます)は約15,000人で減少傾向にあり、市民全体の3割弱の人数になります。被保険者の半数以上が60歳以上で、被保険者数は減っていますが、全体の医療費は上昇傾向にあります。 - 医療費等の分析
被保険者の約2人に1人が60歳以上ですが、その60歳以上の人が、全体の約7割の医療費を占めています。入院費、外来費ともに循環器疾患、がん、腎不全などが多くなっています。人工透析の患者は約50人で、その中でも高血圧を基礎疾患に持つ人が一番多くなっています。
ジェネリック医薬品の利用状況は徐々に増えつつあり、約58.0%となっています。 - 特定健診等の分析
特定健診の受診率は毎年3割程度と低い状況です。高齢の人の方が健診を受診する割合が多く、男女比では、女性の方が受診率がどの年代も高いです。未受診者の中では、生活習慣病治療中の人が約6割です。
健診結果で受診が必要であっても、医療機関の受診をしていない人が県に比べて多くなっています。 - 健康課題の把握
☆1人当たり医療費は高く、増加傾向。
☆入院医療費は循環器系、新生物が多い。
☆外来医療費は内分泌、栄養及び代謝疾患、循環器系疾患、新生物が多い。
☆心臓病、筋骨格、高血圧を理由とした介護保険認定者が多い。
☆特定健診受診率、特定保健指導実施率が低い。など - 課題解決に向けた保健事業の実施
本市では5本柱で課題の解決に向け展開していきます。
1 特定健診受診率向上対策 ※第3期特定健康診査等実施計画
2 特定保健指導実施率向上対策 ※第3期特定健康診査等実施計画
3 重症化予防
4 普及・啓発
5 がん対策 - 保健事業の実施計画及び評価指標
5本柱の各事業に対して、プロセス、ストラクチャー、アウトプット、アウトカムなどを記載しています。
※プロセス:事業の目的や目標の達成に向けた過程(手順)や活動状況を評価するもの。
※ストラクチャー:保健事業を実施するための仕組みや体制を評価するもの。
※アウトプット:目的・目標の達成のために行われる事業の結果を評価するもの。
※アウトカム:事業の目的や目標の達成度、または成果の数値目標を評価するもの。 - 本計画のチェックポイント
☆特定健康診査受診率向上
…関係機関と連携しながら受診率向上を目指します!
☆特定保健指導実施率向上
…インセンティブや集団健診の時に初回面接を行うなどの工夫をします!
☆重症化予防
…受診や治療が必要な方の健康相談や、受療勧奨を行います!
☆普及・啓発
…未病センターの活用、ジェネリック医薬品の利用促進、受診行動の適正化につい
て取組みます!
☆がん対策
…がん検診受診率向上や、医療費の高い、大腸がんの精密検査受診率向上を進めて
いきます!