逗子で働く番外編 起業でワークライフバランスを実現

左長野実生さん 右岸田朋子さん
写真左 長野実生さん
2012年7月に子連れでピラティス教室「Laulea」を、2014年4月にキッズチアリーディングスクール「Lino keikies」を創業。ママも子どもも笑顔に幸せに、をコンセプトに活動中。2児のママ。

写真右 岸田朋子さん
2013年8月に創業。(株)iicoto代表取締役。2児(長女9歳、次女3歳)のママである自分自身の育児経験を活かし、本文に子どもの名前が登場するカスタム絵本を商品化。
長野さん

―創業したきっかけを教えてください。

長野:子育てと仕事の両立で悩み、働き方を変えたいと思ったからです。

当時、損害保険会社の営業事務として9年勤めていました。第1子を出産後1年3~4か月の間は子どもを保育園に入れて働いていました。10時~15時の時短勤務でしたが、勤務年数も長くなり役割も重くなる中、夕方のミーティングに参加できなかったり(時短で働くことが当時はあまり例がなかった)、子どもが1年たっても毎朝保育園に預けるときに泣いてしまったり・・・。子育てと仕事の両立に葛藤する日々でした。朝になるとじんましんが出てしまうことも。

だからと言って、長く勤めた会社を退職することは大きな不安もあり、短時間で単価よく働ける仕事を考えるように。そこで、思いついたのがインストラクターでした。もともと体を動かすことが好きだったので、平日は会社に勤めながら、土日にスクールに通ってピラティスのインストラクター資格を取り、退職しました。

岸田:私も、働き方を変えたかったからです。

会社員の頃は保育園の送り迎えを含めると片道2時間近くかけて通勤していました。10時から17時の時短勤務でしたが、それでもお迎えは閉園ギリギリで、仕事を持ち帰ることもしばしば・・・。時間的・体力的な負担が大きく、精神的にも余裕がありませんでした。仕事は面白くやりがいがありましたが、人生における子育て時期の過ごし方としては理想のバランスではありませんでした。

カスタム絵本のヒントになったのは、長女の1歳の誕生日に娘を主人公にした絵本を手作りしてプレゼントしたことです。ストーリーに自分が登場するため絵本の世界に入りやすいようで、それまでは絵本を最初から最後まで集中して聞いてくれなかったのに、この絵本だけは気に入ってくれて何度も読んで読んでとせがまれました。そこから絵本が好きになって、他の絵本も読むように。それを機に、子どもを主人公にする絵本を商品化してプレゼントとして贈るサービスを事業化できないかと考え始めました。
 


岸田さん

―創業したとき、まわりの反応はどうでしたか?

長野:夫からは、ストレスがなくなってよかったね、と言われていました。創業後すぐに第2子を妊娠したこともあり、最初は仕事というよりもただ好きなことを始めてみた、という感覚だったと思います。

最初から大賛成というのは正直なところ難しい部分もあると思います。ですが、コツコツと一生懸命取り組んでいくことで時間をかけながら少しずつ理解してもらえればよいのではないでしょうか。今では好きなことを仕事にできてよかったね、とサポートしてくれている家族に感謝しています。

岸田:夫をはじめ、家族は創業を応援してくれました。夫は、私が会社員を辞めることについても賛成してくれました。働き方を変えて、もう少し余裕を持って子どもに寄り添いたいという私の気持ちをよく理解してくれていましたし、私が家庭のことを無理なくできるようになれば夫婦の役割分担もバランスがとりやすくなるので、夫にとっても都合がよかったということもあります。

―創業してよかったことはなんですか?

長野:保育園に預けながら会社勤めしている頃は、子どもとの時間をもっととりたいこと、仕事を思いっきりできないことがストレスでした。保育園のお迎えに行って家に帰ってきてご飯の支度をして・・・もっと子どもとの時間を大切にしたいと感じていました。創業して、子どもとの時間をとれたことが何よりよかったです。

子連れで仕事をしながら自分自身も体を動かし、子育て中のママさんと新しい出会いがあるなど、母親になって第二の人生をスタートすることができたと思います。自分ですべてやらなくてはならないので責任は重くなりますが、その分やりがい!そして楽しさも大きくなりました。それぞれの環境で自分のスタイルに合わせて働けるというメリットが大きいと思います。

岸田:創業した目的が働き方を柔軟にすることでしたが、それが実現できていることです。子どもは成長とともに少しずつ手が離れてはいきますが、大きくなってもサポートが必要な時期や場面はたくさんあります。特に、精神面のサポートの難しさは年齢とともに増していくと感じています。その折々で自分の仕事を緩めて、母親として子どもに寄り添える状態でありたいと思っているのですが、その点で今の仕事はコントロールしやすいです。

子どもたちが自分の仕事をよく理解してくれています。自分が働いている姿を興味を持ってそばで見ているので、今日はいくつ売れた?とか。絵本を作ること、ベビー服など身近な商材なので分かりやすいということもあると思います。長女は簡単な作業や家事を手伝ってくれていて、今では心強い戦力に。次女も仕事のことはよく分かってくれています。

長野:親が子どもに働く姿を見せ、時に仕事を手伝うことが子どもにとってもメリットだと感じています。子どももいろんな人とふれあうことが多くなりました。今でも、学校の夏休みなど一緒に仕事に来て、マットの準備や片付け、会場の掃除をしたり、ブログ用の写真を撮ったりしてくれるんです。

岸田:大人は仕事ができるからいいよね、と子どもに言われます。きっと仕事をしている様子が楽しいと思ってもらえているんでしょうね。夫は、私が忙しい時期の土日に子どもたちを外に連れ出してくれたり、代わりに家事をしてくれたりして、サポートしてくれています。

―創業して大変だったことはなんですか?

長野:集客やお金の面で苦労しました。
ピラティスは1レッスンで何人という形。子連れOKの教室なので、例えば定員いっぱいに予約を入れていても、当日お子さんの体調不良でキャンセルなどもあります。会場を借りる費用に対して何人お客さんが来て、ということを考えると、収入がお小遣い程度、日によってはマイナスになることもありました。

それでも、とにかくコツコツ継続しました。特にピラティスはブログを書き続けました。行き詰りそうになったり、不安になったりすることもたくさんありましたが、2~3年たってやっと回り始めました。その後、キッズチアリーディングスクールをスタート。立ち上げの際はどこかのチームに雇用されるインストラクターとして働く方がよいか非常に悩みました。けれど、当時第2子がまだ0歳だったので、自分で働ける範囲で始めてみることに。ピラティスとチアはそれぞれ働き方や収入(単発と月謝制)、集客面で異なりますが、複数の事業を組み合わせることで、安定した収入や集客の相乗効果を生むことができたと思います。その結果、今は創業当初よりも安心して、ピラティスもチアも両方楽しく仕事ができているのだと思います。

岸田:売り上げが安定するようになるまでは苦しかったです。それでも、固定費をかけないやり方だったから続けてこられたのだと思います。6年経った今では事務所を借りて従業員を雇う規模に。子育てが落ち着くまでは、固定費をかけずに人も増やさない範囲で小さく事業を続けようと考えていましたが、どうしても必要に迫られて想定よりずいぶん早く事業を拡げる決断をしました。創業3年目、第2子出産の際に、サービスを継続できる最小限の状態に事業を縮小したことがあるのですが、もう今後はそこまで大胆に縮小はできないですね。事業を成長させながら働き方の柔軟さを維持できる仕組みを作っていきたいと思っています。


あ

―お互いに相手のここがすごいな!真似できないな!と思うところはどんなところですか?

岸田:ブログなどひとつひとつのやるべきことをとても丁寧にきっちりやっているところ。しかもそれを継続しているんです。それができる人はなかなかいないと思います。

長野:SNSは、ピラティスとキッズチアリーディングスクールで、Facebook、ブログ、Instagramをそれぞれやっています。心がけているのは、コツコツ継続することと自分の理念がぶれないようにすること。それぐらいしか取り柄がないんですよ。 岸田さんはきっちり事業計画を立て、小さく始めて大きく拡げていっているところが素晴らしいと思う。先を見据えて何年後このくらいの仕事をして、仕事を拡げてというビジョンを明確にしているんです。自分は感覚で動いてしまうタイプなので尊敬しています。

―今後の目標や夢は?

長野:キッズチアリーディングスクールの生徒さんが現在116人。なかなかレンタルスタジオがないので、広いスタジオを作りたいんです。チアだけでなく、子どもの体操教室など体を鍛えてママも一緒に楽しめるような施設が理想です。チアはご入会待ちが20人ほどいる状態。将来的には自分が年を重ねてもできるように、共通した理念を持った組織を作り、目の届く範囲で大きな教室にしていきたいです。

岸田:これからは雇用する人を増やしていきたいと思っています。この地域には、能力やスキルが高くても活かせていない人が多くいます。私は自分で柔軟に働ける仕事を作ってきましたが、自分自身で仕事を1から作るのは大変ですし、誰でも創業できるわけではありません。だから、子どもに寄り添いながら短時間でも働きたいと思っている人を雇用できるような会社にしていきたいんです。

もともとは、自分らしい働き方を実現し、家族になにかあった時に生活を支えられる程度の収入が得られればいいなとしか思っていませんでした。けれど、今は自分がこの事業を大きくして、昔の自分のように柔軟な働き方をしたい人たちが働ける場を提供していける会社にしていきたいです。


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