広報ずし 2026年04月号 NO.1010 24面 連載市民インタビュー 人生のへそは逗子にあり 身の回りの人々や地域の環境、そして自分自身を信じ認めて前向きに生きる市民に、このまちで生きる意味を聞きました。 まさかり丸 漁師 井上拓也さん(小坪)  小坪漁港で漁師として働く井上さん。海や魚に関するイベントを開催するなど、逗子の海や小坪で獲れる魚の魅力向上に奔走している。 魚好きが高じて漁師の道へ  鎌倉市材木座生まれ。幼い頃から遊び場は逗子の磯場だった。潮が引けば磯場へ走り、生き物を夢中で探していた少年時代。やがて、魚好きが高じて魚料理を出す飲食店を営むが、「自分で魚を獲りたい」と小坪に移住し漁師に弟子入りした。2年の修行を経て、4年前に独立。「最初はなかなか魚が獲れず四苦八苦。最近は、メバルやカサゴ、ヒラメなど、やっと魚が獲れるようになってきてうれしい」と顔がほころぶ。 肌で感じる海の環境変化  毎年ゴールデンウィークに開催される「ワッショイ!ずしかいがん磯あそび」では、小坪の漁師たちがイベントをサポート。井上さんも何度か参加し、子どもたちに生き物を見付ける楽しみを伝えた。「カニでもいろいろな種類がいるし、キビナゴの大群を見た年もある。海の生き物を、自然のまま見られる磯遊びはやっぱり面白い」と少年のような笑顔で話す。  ただ、気になることもある。「自分の子ども時代は潮がもっと引いて磯場も広かったし、足の踏み場もないほどヒジキだらけだった。今はヒジキやアカモクなどはほぼ生えておらず、その海藻を食べるサザエなども昔に比べたら少なくなった」と、環境の変化に危機感を募らせる。 豊かな海からおいしい魚を届けたい  小坪で水揚げされた魚を中心に、海の幸を楽しむ「小坪魚々祭り」を始めた井上さん。年2回開催され、5月で8回目となる。「自分たちが獲った魚をおいしく味わってもらえることが漁師にとって一番の喜び。イベントを通じて、海と魚をもっと身近に感じてもらいたい」と話す。また、イベント収益の一部は、海を豊かにするために使えればと方法を模索中だ。「毎朝の漁で小坪から見る江の島と富士山が大好き。この景色を見続けられるように、海をよくしていきたい」 *22ページに、磯遊びのイベント情報を掲載しています。 ---------------------------------------------- 市長だより vol.85 現場第一主義  桜の花が咲き誇り、新入生の登校が始まる4月は、新たな始まりにワクワクとした躍動を感じる特別な季節です。年度が変わり、さまざまなことが動き出すこの時期、市政へのご理解とご協力を改めてお願い申し上げます。  さて、新年度早々の特集は「下水道」です。7月から使用料改定という心苦しいお知らせとなりますが、市民の皆様にはぜひ現状を把握していただきたいと考えております。  本市の下水道財政は、2022年までの17年間料金を据え置いてきたために、健全とは言えない状況にあります。財政健全化のため値上げを行いますが、「近隣市町の中で突出した下水道使用料にしない」という方針から、改定後の料金も近隣市町より低い水準に収まっております。  本市の下水道は、1950年代に初代市長が「長靴を履かずに電車に乗れるまちを」と掲げ、他市に先駆けて整備されました。その分、更新期が早く到来しており、施設の更新や下水道管の老朽化対策は急務です。  今回の値上げについては、議会とも深く議論を重ねてまいりました。安全な暮らしを守るための決断に、何とぞご理解をお願い申し上げます。 逗子市長 桐ケ谷 覚 ----------------------------------------------- 市役所への問い合わせは (土)(日)(祝)を除く8:30〜17:00 〒249-8686 逗子市逗子5丁目2番16号 【電話】046-873-1111 【ファクス】046-873-4520 広報ずし 2026年4月号  No.1010 発行/逗子市経営企画部企画課  毎月1回1日発行 Web版・音声版・点字版・テキスト版もあります。 →3月1日現在の人口 54,688人(男25,500人、女29,188人)、24,961世帯