広報ずし 2025年3月号 NO.997 2-3面 市制70周年キャッチフレーズ 海が好き 山が好き 逗子が好き これからも、このまちで 今年度は市制70周年。 逗子市を盛り上げた1年も、まもなく終わりを迎えます。 今ある逗子の魅力を、未来に引き継いでいく活動を行う3人に話を聞きました。  【問い合わせ先】企画課 【キャプション】 「逗子中庭カフェ」スタッフ(左から) 田村尚子さん(逗子)、加藤満美子さん(桜山)、安藤尚美さん(新宿)、川村耕士さん(藤沢市)、青柳三保子さん(久木)、イチさん(東京都) 逗子は人が自然につながるまち  フェスティバルパークで年4回程度開催される「逗子中庭カフェ」。2019年から始まり、次回で19回目を迎えます。以前出店していたマルシェの終了を受け、現在代表を務める川村さんが引き継ぐ形で再スタート。「当初は2店舗だけでの設営・準備。見かねて至らないところを手伝ってくれた方や、市民交流センターの支援もあり、これまで長く続けることができました」。  徐々に来場者や出店が増え、現在は6人のスタッフで運営。子どもから楽しめる地域のマルシェイベントとして定着しました。ほかの団体との交流も盛んで、コラボ開催することも。「活動を通して、人と人が自然とつながり広がっていくのが逗子の良いところ。市外在住だからこそ感じます」。また来場・出店者に寄付を募り、「中庭基金」として福祉・地域環境・災害復興活動への寄付も行っています。「これからはもっと多様な人が楽しめるユニバーサルな場にしていきたい」と話します。  青空のもとで、誰もがのんびりくつろげる空間。交流の輪は、集う人や訪れる人の笑顔につながっています。 【キャプション】 (上)飲食や物販、ワークショップ、ステージなど、さまざまな楽しみ方ができる(下)募金は福祉団体などへ *次回の中庭カフェは「トモイクフェスティバル」にて。詳しくは裏表紙へ。 豊かな海であり続けるために  月1回のビーチクリーン、年4回行う磯焼け対策と海難救助訓練。2017年、地元サーファーによる発足以来、多くの協力者や参加者の賛同を得て活動を続ける735style。比野さんも、この環境を守りたいと活動を共にしてきました。「磯焼け対策では、磯焼けの原因の一つでもあるムラサキウニを駆除して堆肥化。県外から含め、200人も参加してくれる回がありました。また、県の水産技術センターとウニの生態調査も行っています」と話します。  「水でつながる逗子の山・川・海の環境や生き物の生育を保全し、後世を担う子どもたちに伝えていきたい。この活動がモデルになり、全国で同じ問題を抱える沿岸地域に広がればと願っています」 【キャプション】 (上)逗子海岸から葛ヶ浜までビーチクリーンを行う(下)比野さんが担当する海難救助訓練。救助法だけではなく、海に出るときの心構えや地形の特徴もレクチャー 735style(ナミコスタイル)実行委員 比野裕介さん(桜山) 逗子の山で育まれる自然の恵み  「蜂が蜜を集めるのは巣から約3km圏内。それだけ花があり、農薬などの影響もない場所が必要です。ここは、蜂が自然の中で生きやすい環境だということ」と話すのは、逗子の山で養蜂を営む林さん。移住後、縁あって出会ったこの地。手付かずで荒れた山林を整備し養蜂を始め、時には子どもたちにワークショップを行っています。  トレイルランニングや山歩きに加え、災害時の高台への緊急避難に役立つかもしれないと、山道も整備。「手を入れることで、山はもっと生き生きします。花でいっぱいの逗子の山になるとうれしいです」。 【キャプション】 養蜂家 林寿裕さん(桜山) (上)桜山の山中に巣箱を置き、蜂の様子を見守る(下)「植物の受粉を担う蜂を守ることは、自然環境を守ることの一つ」と訪れた子どもたちに伝えている 夕方に流れるメロディ 逗子市歌 作詩 加藤省吾/作曲 八洲秀章 市制20周年を記念して制定された市の歌。今も変わらない、逗子の風景を歌っています。 【ホームページ番号】1010114 【キャプション】市ホームページで聞けます 1 太陽の 輝くところ 青い海 松籟(しょうらい)歌う みどり豊か 白砂(はくさ)の渚(なぎさ) ここにあり のびゆく逗子よ 2 披露山に 百鳥(ももどり)鳴きて 神武寺の 晩鐘(ばんしょう)ひびき 桜つつじ 色とりどりに 花ひらく 明るき逗子よ 3 ゆるぎなき 歴史をつくる 田越川 変わらぬ流れ 朝に夕に 願いはひとつ 築きゆく 住み良き逗子よ 4 諸人(もろびと)が 心をあわせ 限りなき 文化の稔(みの)り 富士の嶺(みね)の そびゆる彼方 はばたくは 栄ゆる逗子よ これまでも、これからも 逗子の魅力は続いていく 逗子には素晴らしい自然と、その環境を守りゆく思い、そして人々の温かい交流があります。“魅力にあふれたまち・逗子”は、これからも続いていきます。