広報ずし 2024年7月号 NO.989 24面 大好きな田越川の自然を未来へ ずしし環境会議 まちなみと緑の創造部会 小林 宏一郎 さん(池子)  「逗子の自然環境を次世代にどのように伝えるか」をテーマに活動する、まちなみと緑の創造部会。小林さんはメンバーの一人として、田越川をはじめとする市の自然をカメラで切り取り、周知する活動に取り組む。 自称「田越川大好き人間」  幼少期、長野県の自然豊かで生き物に囲まれた環境で育った小林さん。60年ほど前の会社員時代に、自然環境が気に入り逗子へ引っ越してきた。  定年後、健康のためにと田越川沿いの散歩を始め、現在は「田越川大好き人間」と自称するほどに。「川沿いを歩いているといろいろな生き物に会える。またカメラを持っていると『何かいますか』と声を掛けられ、人と人とのふれあいが自然と生まれる」  14年前、誘いを受けてまちなみと緑の創造部会に参加。以来、子ども向けイベントでの生き物の写真展示や観察記録をまとめた冊子の発行、学校での出前授業など、精力的に逗子の自然を発信してきた。活動では、自然に触れた子どもたちの生き生きとした姿を見るのが喜びだという。 自然は身近な所にたくさんある  最近開催した、小林さん撮影の昆虫写真などを展示する『逗子の昆虫500展』は大盛況だった。実は、多くの昆虫の写真は自宅近くで撮ったものだそうだ。「逗子には生き物がどこにでもいる。見ようとする気持ちがあれば、簡単に気軽に見られる」  しかし、年々見られる生き物は減少している。小林さんは、地球温暖化などによる環境変化の影響があると考えている。「人間があまり手を加えずに、そのままの自然で、その地域の生き物が生き残っていける環境を作っていかないと」と語る。 自然界から命の大切さを学ぶ  今後も逗子の自然の発信、そして「記録を残すことで変化が分かるから」と、写真を通じた観察の記録を続けていくつもりだ。  「人間を含め、生き物が生きていくためには、地球の環境を大事に守らないといけない。そのためにもまずは足元から、自然界から、命の大切さや生きることのすばらしさを学んでもらえるとうれしいです」 ================= 市長だより vol.64 現場第一主義  もうすぐ夏休みのシーズンです。逗子海水浴場も6月末に海開きを迎えました。昨年は記録的な猛暑との闘いでしたが、今年はどんな夏になるのでしょうか。  今月は夏休み直前特集として、逗子での学びを紹介しています。逗子市は、人生のどの場面でもいきいきと学びを楽しめる、子どもも大人も共につながり成長していく生涯学習のまちを目指しています。学習は学校だけでするものではありません。さまざまなことに興味を持ち、より深く知ろうという気持ちを一生涯貫き通せたらすばらしいことだと思います。  今年4月、整備を終えた長柄桜山古墳群第1号墳のオープニングセレモニーに参加しました。逗子湾を眼下に、江の島や富士山を望める景色を見て、古代の人たちもここはお墓の場所としてふさわしいと感じたのではないかと思いをはせました。  逗子の環境から学ぶもよし、また学びを通しての仲間づくりもよし。市内の生涯学習施設を、活動の場として多くの団体に利用いただいていることは何よりです。これからも市民の皆様がいきいき暮らせるまちを目指してまいります。 逗子市長 桐ケ谷 覚 ================= 市役所への問い合わせは 土日祝を除く8:30〜17:00 〒249-8686 逗子市逗子5丁目2番16号 046-873-1111 046-873-4520 広報ずし 2024年7月号  No.989 発行/逗子市経営企画部企画課  毎月1回1日発行。 Web版・音声版・点字版・テキスト版もあります。 →6月1日現在の人口 55,668人(男25,964人、女29,704人)、25,097世帯