広報ずし 2024年6月号 NO.988 2面 震災に備える 我が家の防災アップデート 今年の元日に起きた能登半島地震。現地では甚大な被害がありました。全国どこでも、いつ起きてもおかしくない大規模地震。避難生活への備えなど、改めて防災について見直しましょう。  【問い合わせ先】防災安全課 いざというときに困らないために 日頃の生活に防災を取り入れよう 逗子防災士の会に所属し、市内でイベントや防災教育などの活動を行う井ノ上さん。能登半島地震被災地の状況や日頃の備えのポイントについてお聞きしました。 Interview 防災士 井ノ上敦也さん(久木) 実際の災害から学ぶ、“被災後も続く生活”  能登半島地震の被災地支援で、石川県七尾市に2回訪れました。1回目は避難所運営支援、2回目は家屋から災害ごみの運び出しと運搬を。避難所では、届いた物資を種類ごとに仕分け、避難者が希望するものを持ち出しやすいように動線を工夫しました。災害ごみの片付けは、雨や雪でぬれた障子やふすまを外に出したり、屋根から落ちて割れた瓦を集めたり。災害ごみは分別しないと集積所で受け入れてもらえないので、その仕分けも大変な作業でした。  過酷な状況の中で、被災した人の生活は続きます。実際の災害から学べることはたくさんあるので、メディアの報道が減っても自分から情報を得るなどして、いざというときの備えに生かしてほしいです。 【キャプション】 避難所2か所を回り、物資の仕分けや炊き出しの手伝い。居住スペースはテントで区分けされ、プライバシーの確保もされていた 家屋の中も外も地震の強い揺れでめちゃくちゃに。「瓦やブロックなど重たいものばかりで、住民だけで片付けるのは難しいです」