広報ずし 2023年4月号 NO.974 3面 広報ずし●2023.4 Interview 自分のやりたいことにチャレンジ 京急バス(株)逗子営業所 西原麻子さん  「大型車の運転が好き」と話すのは、バス運転手の西原さん。子どもの頃から大きな乗り物に興味があり、自然と二輪車、普通自動車、大型自動車の免許を取りました。トラックの運転手を経て、もっと運転がうまくなりたいとバス会社に転職し、今では30年以上のベテラン運転手です。  近年、女性のバス運転手は増えてきていますが、西原さんは大手私鉄系バス会社初の女性運転手で、当時は世間からも注目されました。「バスの運転がしたいから運転手になっただけ」と、職業を選ぶ際に性別を気にすることはなかったと就職した頃を振り返ります。「性別を理由に何かを制限されることもなく、『何でも経験してみないと分からない。挑戦してごらん』と自由に育ててもらったことが影響しているのかもしれません」  もちろん、男性が多い職場で、苦労したこともたくさんあったそうです。それでも、利用客から「ありがとう」「頑張って」と声を掛けてもらえるのがうれしく、やりがいにつながっていると笑顔を見せます。「何事もやってみないであきらめてしまうのはもったいない。性別に関係なく、自分がやりたいと思ったことにチャレンジしてほしいです」 市立小坪保育園 小泉真幸さん  現在、市立保育園で働く男性保育士は4人で、そのうちの一人が小泉さんです。仲良しの友人に誘われ、高校の選択授業で保育を選択したことをきっかけに保育士を志しました。もともと小さな子どもと遊んだり、面倒をみたりすることが好きだった小泉さん。「保育の仕事は毎日が楽しく、やりがいしかない」と声を弾ませます。  保育士を目指す男性は意外と多く、専門学校でも3分の1を男性が占めていたそうです。一方、就職活動では、男性用の設備が整っていないため断られたこともあったと話します。「保育園にも男性と女性、両方の保育士がいる方が良いと感じています。子どもにとって、社会と同じように男性と女性がいる方が自然なのではないでしょうか。また、男性保育士の方が話しやすいと言ってくださるお父さんもいますし、もちろんその逆もあるはずなので」  園児と2人だけにはならないなど誤解を招かないよう気を付けなければならないこともあります。しかし、「保育士に性別は関係ありません。誰もが働きがいを感じることができる仕事」と胸を張ります。「好きな仕事だから毎日が充実しています。いつまでも魅力ある先生でいたいです」 選べるっていいね 市立中学校では、スカートとスラックスから標準服を選ぶことができます。女子生徒の標準服はスカートのイメージが強いですが、スラックスを選ぶ女子生徒が少しずつ増えてきています。 小さい頃からパンツスタイルが好き。スカートしか選べないって不思議だし、選べることって当たり前。 運動が好きだから、動きやすくてうれしい。自由に選択できる方が学校で楽しく過ごせる。