広報ずし 2024年2月号 NO.984 6面 笑顔が生まれる オレンジカフェ 認知症支援のシンボルカラーであるオレンジ色にちなんだ「オレンジカフェ(認知症カフェ)」。認知症の人や家族、認知症に関心のある人など、誰もが集える地域の支え合いの場として、さまざまな支援者が関わっています。 サポーターとして応援 認知症サポーター  松野則子さん(逗子) 本人も家族も心地良く過ごせる居場所  母が認知症で、19年間介護を経験しました。その間にオレンジカフェがスタートし、母を連れてよく参加していました。自宅では一切やらなくなったことがカフェではできて、そんな母の姿を見られることがうれしかったです。細かいことはすぐに忘れてしまうし、何でも拒否する症状が強かったのですが、会場の建物を見ると「ここは行くわ」とすんなり入っていました。何を言っても怒る人がいなくて、居心地が良かったのでしょう。  また、認知症介護者のための逗子家族会にも参加。同じ境遇の人と同じ悩みを分かち合ったとき、“自分だけではない”と重たかった気持ちがすっと軽くなりました。認知症サポーター養成講座を受講し、母が亡くなった今も、カフェや家族会にサポーターとして参加しています。  認知症になると周りはできなくなったことを数えがちです。「できることもまだある」と、本人にも家族にも思ってもらえる場所であり続けられるよう、今後も応援していきたいです。 認知症支援活動補助金 認知症の人やその家族などを支援するオレンジカフェなどの活動、認知症への正しい理解を促進する活動などに対して、補助金を交付しています。 交付額 上限36,000円 【対象】市内在住・在勤・在学の3人以上で構成し、行政などから補助金を受けていない団体 【問い合わせ先】社会福祉課 【ホームページID】1009879 認知症サポーター養成講座 認知症の症状や認知症の人への接し方などを学ぶ講座です。希望する場合は問い合わせてください。 【対象】自治会、サロンなど地域の団体 【問い合わせ先】各地域包括支援センター