広報ずし 2024年2月号 NO.984 2面 認知症と共に このまちで、 生き生きと 【問い合わせ先】社会福祉課 認知症が当たり前になる時代  2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。認知症がきっかけで介護・介助が必要になった人は、在宅で25.4%、施設入居者では46.4%と、逗子市でも大きな割合を占めています。とはいえ、認知症になったからとすぐに何もできなくなったり、介護が必要になったりするわけではありません。 認知症でも笑顔で明るい毎日  14年前、57歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断された近藤英男さん。60歳まで仕事を続け、退職後は認知症を通じてつながった人たちと、さまざまな地域活動を始めました。認知症の人と家族、支援者が協力して一つのたすきをつなぐ「RUN伴(ランとも)+三浦半島」には、2016年の第1回から参加。また、子どもから高齢者まで誰もが一緒に演奏を楽しむ「フレンドリー楽団」を立ち上げます。常に面白いことを考え、仲間と楽しく生き生きと活動する近藤さんの姿を見た人たちは、「認知症のイメージが変わった」と驚いていたそうです。現在は症状が進み、以前のような活動はできませんが、デイサービスに通いつつ、家族や活動を共にした支援者のサポートを受けながら、住み慣れた地域で暮らしています。 認知症をもっと知ろう、語ろう  逗子には認知症でも自分らしく、生き生きと暮らしている人たちがいます。周りには温かなサポートをする人たちがいます。認知症の人の暮らし、家族や地域の支援者の声を通して認知症について知り、理解を深めませんか。 参考:第9期高齢者保健福祉計画策定に向けたアンケート調査結果報告書(2023年3月) 以前弾いていたギターを再開し、楽団を立ち上げた(2020年) 昨年11月の「RUN伴+三浦半島」に参加。しっかりとたすきをつないだ 自宅や施設での入浴が難しいため、週1回、「RUN伴」の仲間と銭湯へ