広報ずし 2023年10月号 NO.980 7面 アートの力で地域と学校を彩る 池子やまアート部 佐藤有美さん  2021年のZAF参加企画「池子やまアートDAY」は、池子小学校3年生の児童を中心に制作した、小学校校門の路上ペインティングのお披露目会でした。「“校門周辺を安全に、さらに地域とつながる場所にする”をテーマにした取り組みで、2018年のZAFで企画をご一緒したオランダ在住アーティスト・嶋野ゴローさんの協力のもと、子どもや先生に保護者も並走しました」と佐藤さん。  その時の保護者メンバーを中心に設立したクラブが「池子やまアート部」です。昨年度に開催された学校と地域をつなぐ交流イベント「池子やま文化祭」では、校門アートがモチーフのシルクスクリーン印刷の版を用意。Tシャツやバッグにプリントできるブースを出展しました。これが好評で、今年度は5年生が林間学校で着用するオリジナルTシャツのプリントや特別支援級の児童と一緒にグッズ作りも予定しています。地域と人をつなぐアート活動が、学校生活にも彩りを添えています。 (1)撮影:嶺 隼樹さん (1)地域と学校をつなぐ“交差点シンボル”に (2)子どもと先生、保護者でデザインから塗り上げまで行った (3)「池子やま文化祭」ではシルクスクリーンのブース「スリスリ屋台」が出動 Interview ZAFをきっかけに見付けた居場所 逗子アートネットワーク 太田将野さん  2021年に逗子に移住しましたがリモートワークが多く、人と関わる機会が減ったと感じて、自分が住むまちで何かつながりを持ちたいと思っていました。そんな時に知ったのがZAFです。もともと各地のアートフェスティバルを訪れるのが好きだったので、「逗子にもあるんだ」とすぐに連絡を取りました。今年は、事務局の運営サポート2年目です。  ZAFを通じて市内のさまざまな場所を訪れ、多くの人と関わり、まちに知り合いが増えました。おかげで、地域のコミュニティの中で自分の居場所を見付けることができたと思っています。今は、そこから一歩踏み込んで、シネマカフェ「CINEMA AMIGO」で“ZAN Bar in シネマアミーゴ”という誰でも気軽に集える場づくりにも力を入れています。  逗子は、次々に人とつながることができて、新しいことにもチャレンジできる、たくさんの可能性を持つまち。多くの人を巻き込み、逗子に住むことが楽しいと思える人の輪を広げていきたいです。