広報ずし 2023年10月号 NO.980 24面 連載市民インタビュー 人生のへそは逗子にあり 身の回りの人々や地域の環境、そして自分自身を信じ認めて前向きに生きる市民に、このまちで生きる意味を聞きました。 ZAFの歴史と魅力を支え続けて 逗子アートフェスティバル実行委員会委員長 菊池 尚 さん(久木)  市民と市の協働事業として、毎年10月に開催される逗子アートフェスティバル(以下、ZAF)。菊池尚さんは、2013年の立ち上げ時より、主催であるZAF実行委員会でイベントを支え続けてきた。 ZAFと共に歩んだ10年の歴史  2013年の立ち上げ当初は副委員長、2018年からは委員長に就任。各企画者の思いを丁寧にくみながら、イベント内容や会場などの細かい手配、調整を担っている。「企画者がやりたいことを実現できるようにコーディネートする、いわゆる“何でも屋さん”といった役割です」と笑う。  2018年の市の緊急財政対策で従来の補助金がゼロになるという窮地には、当時はまだ認知度の低かったクラウドファンディングを活用。目標額を上回る資金援助があり、「ZAFを続けたい」という支援の輪が大きく広がった。「その時に、企画運営を行う『逗子アートネットワーク』が設立され、たくさんの人が集まり知恵や手も増えました。ここが本当の意味での“市民協働”のスタートだったのかもしれません」と振り返る。また、コロナ禍ではオンライン開催も取り入れるなど、時代に柔軟に対応しながら開催を続けてきた。 次世代にバトンをつないでいきたい  生まれも育ちも、現在の住まいも職場も逗子の菊池さん。「恵まれた自然環境に加えて、治安も良く安全安心に暮らせる土地柄、昔からたくさんの移住者を迎え入れてきた地域性があります。新しい人が入ってリフレッシュされ、まちがにぎやかに活性化されていく。その好循環が、ZAFにも生かされています」と話す。  今年は地域の高校生も企画に参加するなど、若い世代が入りやすいのもZAFの魅力のひとつ。 「次の世代が育って、ZAFを引っ張っていってくれるようになるとうれしい。そのためにも、これからは積極的に若い人の背中を押していきたいです」 ================= 市長だより vol.55 現場第一主義  40年にも及ぶ長年の懸案であった小坪2丁目県有地に関して、18ページのとおり10月14日に説明会を開催します。市民全体の財産とするには、土地の活用方法について地域の方のみならず、逗子市民の皆様に理解いただくことが必要だと考えております。  その理解が得られるならば、市として取得に向けた準備をしていきたいと考えました。県から示された検討期間は来年3月までで、その間に活用の方針を決定し、取得する場合は来年度に調査費用の予算化が必要となります。ぜひ多くの皆様に活用に向けたご意見をいただきたいと思います。  今月はアートフェスティバルが開催されます。今年はトリエンナーレで、例年以上に規模が大きくなります。これまでも多くの皆様の参加のもと、街中がアートの会場という形で行われてきました。今年は旧逗子高等学校も会場としてお借りし、展示スペースとして活用いたします。さまざまな企画にご参加いただき、創る過程の楽しさも感じていただけると、アートがさらに身近になるのではないでしょうか。皆様のご参加をお待ちしております。 逗子市長 桐ケ谷 覚 ================= 市役所への問い合わせは (土)(日)(祝)を除く8:30〜17:00 〒249-8686 逗子市逗子5丁目2番16号 【電話】046-873-1111 【ファクス】046-873-4520 広報ずし 2023年10月号  No.980 発行/逗子市経営企画部企画課  毎月1回1日発行。 Web版・音声版・点字版もあります。 →9月1日現在の人口 56,058人(男26,160人、女29,898人)、25,110世帯