広報ずし 2023年7月号 NO.977 24面 連載市民インタビュー 人生のへそは逗子にあり 身の回りの人々や地域の環境、そして自分自身を信じ認めて前向きに生きる市民に、このまちで生きる意味を聞きました。 地域の力とつながりで災害に備えよう 逗子災害ボランティアネットワーク代表 小林深吾 さん(桜山)  災害時に、被災者や避難所とボランティアなどをつなぐ、災害救援ボランティアセンターの運営サポートを担う「逗子災害ボランティアネットワーク(以下、災ボラ)」。小林深吾さんは、昨年より代表を務めている。 東日本大震災の災害支援後、逗子へ  災害支援を専門とする団体に勤務し、東日本大震災時は真っ先に現地入りした小林さん。宮城県石巻市にて5年間、行政など関係各所との支援調整、家屋復旧や漁業再開、まちづ くりなど、現地責任者として各種支援活動を行った。  その後、海と山、川もある環境と、都内へも通勤しやすい立地に引かれ、2018年に家族で逗子に移住。市民活動が盛んに行われる逗子の地域性から、自分も地域の防災活動で何かできないかと災ボラの定例会に参加した。現在は代表として、小中学校で防災教育を行ったり、防災がテーマのイベントや訓練を開催したりしている。  「やればやるほどいろいろな人に出会えて、知り合いも増えていく。逗子は面白くて魅力的な場所です」 たくさんの人と防災の輪を広げたい  子どもたちの防災教育には特に力を入れている。「子どもたち自身が自分の命を守り、他の人の困りごとを助けられるようになってほしいす。それは、社会に出てもきっと役立つ力になるはず」と話す。  また、若い世代に関心を持ってもらえたらと、地域で防災活動を行う若手を招いて話をしてもらい、みんなで知恵やアイデアを出し合う防災イベントも開催した。他の地域団体ともつながり、万が一のときにはそれぞれが強みを生かし合いながら、「みんなで協力しよう」と連携できるネットワークを作りたいと思っている。  「何ごとも一人ではできないから、楽しみながらたくさんの人を巻き込んでいきたい。“自分にできることを”と集まる災ボラメンバーも、とても気持ち良い人たち。もしも活動に興味を持ってもらえる人がいたら、災ボラへの参加はいつでも大歓迎です」 市長だより vol. 52 現場第一主義  新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年度は県内全ての海水浴場が開設されませんでした。翌年度は、開設に向け、各関係者と海水浴場の感染防止に関するルールなどを取り決めましたが、夏は感染拡大のピークとなることが多く開設したものの緊急事態宣言に伴い休場という事態も経験しました。昨年度は3年ぶりに全日程開設となり、今年度の海水浴場開設についても、引き続き感染には注意を払いつつも、コロナ禍とは違う夏を迎えられるものと考えています。  海の安全については、行政はもちろん事業者、市民の皆様のご協力の上に成り立ちます。市消防本部は昨年秋に水上オートバイを導入し、万が一の場合に機動力を生かして真っ先に現場に駆け付けることができる態勢を整えました。しかし、一番良いのはこうした出動がなくなることです。一人一人が海で起こり得る危険について意識を持ちつつ、安全で楽しいファミリービーチを目指していきましょう。 (キャプション)合同パトロール 逗子市長 桐ケ谷 覚 市役所への問い合わせは (土)(日)(祝)を除く8:30〜17:00 〒249-8686 逗子市逗子5丁目2番16号 【電話】046-873-1111 【ファクス】046-873-4520 広報ずし 2023年7月号  No.977 発行/逗子市経営企画部企画課  毎月1回1日発行。 Web版・音声版・点字版もあります。 ▼6月1日現在の人口 56,194人(男26,220人、女29,974人)、25,099世帯